2009 Fiscal Year Annual Research Report
生命危機を伴う先天性疾患児の親のための危機を乗り越えるレジリエンス強化プログラム
Project/Area Number |
20592579
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤原 千惠子 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (10127293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河上 智香 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30324784)
新田 紀枝 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20281579)
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Keywords | 看護ケア / レジリエンス / 先天性疾患 / 乳幼児 / 親 / プログラム |
Research Abstract |
先天性内臓疾患の乳幼児を持つ親のレジリエンス強化プログラムを検討するために、今年度は乳幼児期の先天性疾患児の親を対象とした面接調査を実施し、レジリエンスの具体的内容と構成を明らかにすることを目的とした研究を進めた。まず、第一に、口唇・口蓋裂の乳幼児の親を対象とした面接調査を分担研究者(新田紀枝)と研究協力者の看護師によって行い、面接データから逐語録を作成し、分析した。第二に、先天性心疾患の乳幼児をもつ親の面接調査は、連携研究者(仁尾かおり)と研究協力者によって、対象者の自宅や公的施設において行い、面接データを収集し、現在17名の面接を終了した。面接データの逐語録作成の段階まで進める予定であったが、面接調査の費用が想定よりも高額になったために、逐語録は次年度に行うことに変更した。先天性内臓疾患として、先天性胆道閉鎖症の乳幼児の親の面接調査の研究計画を予定しているが、フィールドの研究協力者と倫理委員会への申請の都合で、面接調査は次年度に変更した。また、レジリエンスおよび家族に対する研究の情報を収集するために、学会に参加した。研究結果の分析に役立てるために、分析ソフトの研修に連携研究者1名を参加させ、研究メンバーの分析能力の向上を図った。今後は、すべての調査結果が揃った段階で、レジリエンス強化プログラムに関する検討を進めるとともに、各面接結果は分析したうえで、学会で発表するための準備を行う予定である。
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