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2010 Fiscal Year Annual Research Report

潜在的なリスクをもつ家族の虐待予防に向けた看護職共用のアセスメントツールの開発

Research Project

Project/Area Number 20592596
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

鎌田 佳奈美  大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (30252703)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 楢木野 裕美  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90285320)
石原 あや  兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (20290364)
Keywords子ども虐待リスク / 看護職 / アセスメントツール / 予防的支援
Research Abstract

本研究の目的は、潜在的な虐待のリスクをもつ家族を早期に発見するために、情報を包括的に収集し、アセスメントできるツールの試案を開発することである。平成20・21年度は、アセスメントツールの項目を抽出するため、小児病棟および救急病棟、小児外来、救急外来、保健センターに勤務する看護職12名の面接調査から、虐待が起こるかもしれないと感じた子どもや家族の言動を抽出した。<子どもに関する項目>17項目、<子どもへの家族のかかわり>の項目18項目、<家族の様子>18項目、<家族背景>9項目、計62項目であった。これらの項目について、子どもと家族にかかわりをもつ看護職がどの程度重要視しているかを明らかにするため質問紙調査を実施した。全国500床以上の病院および小児専門病院で、調査の協力に承諾の得られた72病院に勤務している看護職729人に質問紙を送付し郵送にて回収し、326人(回収率44.7%)より回答を得た。50,9%が小児病棟勤務であり、38.7%が看護職経験年数は17年以上であった。被虐待児や虐待を疑う家族とかかわった経験があったのは8割以上であった。子どもに関する項目で、看護師の重要視度の高かった項目は、「不審な外傷がある」92.3%、「痛みがあっても訴えない」24.5%、「ごめんなさいとすぐに謝る」20.9%などであった。親の言動に関する項目は、「母親にけがが多い」60.1%、「子どもを抱っこしない」54.3%、「親の説明が矛盾している」49.4%、「必要な訓練や予防接種を受けさせない」49.4%、「子どもを怒鳴り散らしている」43.6%、「子どもの心配を訴えない」40,2%、「子どもとのアイコンタクトがない」33,1%であった。家族の観察項目で看護師が重要視する割合の高い項目を元に、潜在的な虐待リスクをもつ家族をアセスメントするツールの試案を作成した。今後はアセスメントツールの妥当性を検証し、潜在的なリスクをもつ家族を早期発見し、予防的支援につなげていきたい。

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Published: 2012-07-19  

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