Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
川上 理子 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (60305810)
益守 かづき 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (20238918)
佐東 美緒 高知女子大学, 健康生活学研究課, 研究員 (20364135)
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Research Abstract |
平成21年度は、開発した家庭訪問による介入方法を用いて、早期乳児全数訪問を実施する。全数訪問によって得られたデータから母子の実態の一部と介入方法に関する評価を得て分析する。 【結果】1. こどもについては、男児181名(51.9%),女児167名(47.9%)であり,月齢は,生後1ヶ月の児が最も多く185名(53.0%),次に2ヶ月の児152名(43.6%)で,2か月以内の児が97.4%を占めていた。児の出生順は第1子が最も多く173名(49.6%),第2子が134名(38.4%),第3子37名(10.6%)であった。2. 家族について(1)母親の年齢は19~42歳であり,平均年齢30.9歳(SD=±4.6)であった。(2)母親の健康状態について[0よい]と回答した者は,妊娠中は203名(58.1%)と60%未満であったが,現在は249名(71.3%)であり,現在の健康状態は[よい]と[普通]を合わせると,338名(98.5%)にのぼり,妊娠中よりも現在の体調がいいと感じる母親の割合が多くなっていた。(3)日頃の育児で[ゆったりした気分で子どもと過ごす時間]があるかという問いについては,[はい]278名(79.7%),[どちらでもない]58名(16.6%),[いいえ]9名(2.6%)であった。3. 育児に関して気になっていたこと、18項目(+その他1項目)について複数回答で該当するものを選択してもらった。最も気になっていると回答した者が多かった項目は,[子どもの体重増加について]201名(57.6%)であり,ついで[母乳やミルクに関することについて]171名(49.0%),[子どもの発達について]140名(40.1%)であり,子どもの成長発達に関する項目であった。4. 訪問について、今回の訪問に満足しているかを5段階評価で問う質問では[とてもそう思う】255名(74.6%),[ややそう思う]69名(20.2%)で,合わせると90%を超えていた。また,母親のエンパワーメントに関する13の質問項目について5段階評価で回答してもらった結果,[こどもの成長が確認できた]は,[とてもそう思う]260名(74.7%),[ややそう思う]79名(22.7%)であった。また,[育児をこれからも頑張ろうと思えた][気がかりなことについて相談できた][ひとりで悩まなくていいと思えた]という項目も,[とてもそう思う][ややそう思う]と回答した割合が90%を超えていた。
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