2010 Fiscal Year Annual Research Report
乳児全数訪問事業を基盤としたポピュレーションアプローチによる母子保健活動の再構築
Project/Area Number |
20592641
|
Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
時長 美希 高知女子大学, 高知女子大学, 看護学部 (00163965)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
川上 理子 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (60305810)
益守 かづき 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (20238918)
佐東 美緒 高知女子大学, 健康生活科学研究科, 研究員 (20364135)
|
Keywords | ポピュレーションアプローチ / 母子保健活動 / 家庭訪問 / エンパワーメント / アクションリサーチ |
Research Abstract |
平成22年度の研究目標は、「協働活動の過程を分析し、研究者と実践者の協働活動のあり方について検討する」ことである。実践現場との会議の記録・議事録、会議の録音テープの逐語録をもとにして、協働活動の全体像について分析した。【結果】協働活動を推進していくためには、合同会議を中核にして、基本概念の共有、役割分担の明確化を行いながら、研究者と実践者が試行錯誤しつつ協働活動を行っている全体像が明らかになった。具体的には、養成講座の企画・実施に関する協働活動、訪問マニュアル作成における協働活動について、それぞれの全体像が明らかになった。合同会議においては、<基本概念の確認><役割分担の明確化><訪問マニュアルの検討><研修の企画の検討>を協働で行いながら事業を推進していた。大学内では、<事業コンセプト・プラン・設計を共有する><教員同士で基本概念を共有する>ことを繰り返しながら、具体的な事業推進のための活動として、<訪問マニュアルの概要を作製する><分担して訪問マニュアルの内容に関する詳細を検討する><訪問マニュアルの修正版を作製する><研修会の設計案を確認する><保健師・教員合同企画案について検討する><研修会の実施準備をする>ことを実施していた。また、大学内ミーティングの場面では、<協働のあり方・大学の役割について検討する>ことを繰り返し行っており、どのような協働活動のあり方を目指していけばいいのかについて考えることが、重要なことであると捉えて試行錯誤していた。そして、合同会議の場では、<枠組を提示し概要を説明する><基本概念の説明・参考文献紹介をする><基本的知識を提供する>ことを担っていた。一方、実践者は、保健師のみならず母子保健係全体で、<事業コンセプトの提示><事業導入プラン作製><合同企画・進行案の提示><研修会の設計案の提示>を行い、事業の方向性を示した。また、具体的な事業推進のための活動としては、保健師が中心になり、<保健師同士で訪問マニュアルの概要を検討する><訪問体制を整備する><訪問マニュアルの最終版を作製する><研修会の設計案を作製する><研修会の全体企画を推進する><保健師・教員合同企画案・進行案を作製する><研修会の実施準備をする>ことを行っていた。
|