2008 Fiscal Year Annual Research Report
在宅認知症高齢者を支える家族に対する包括的支援システムの構築
Project/Area Number |
20592676
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Research Institution | The Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
グライナー 智恵子 The Japanese Red Cross College of Nursing, 看護学部, 准教授 (20305270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 みどり 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (70367217)
岸 恵美子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (80310217)
磯和 勅子 三重大学, 医学部・看護学科, 准教授 (30336713)
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Keywords | 認知症 / 家族 / 在宅 / 高齢者 / グループインタビュー |
Research Abstract |
本研究の目的は、在宅認知症高齢者に関するこれまでの研究成果と家族・スタッフへのインタビュー及び質問紙調査から、在宅認知症高齢者とその家族に対する支援モデルを構築し、システム化していくことである。平成20年度は、看護職者・介護職者が捉える在宅認知症高齢者とその家族に対するケアの現状と課題を検討するため、在宅認知症高齢者のケアに携わっている看護職者・介護職者を対象に、グループインタビューを実施した。対象者は、認知症対応型通所介護を行っている施設のスタッフである。対象者には書面及び口頭で研究の目的、方法などを説明し、署名により研究参加の同意を得た。グループインタビューにより日々行っているケアや家族への対応、今後の課題などについて話し合ってもらった。これを逐語録に起こし、グラウンデッド・セオリー法を参考にしながら質的帰納的にデータの分析を行った。これにより家族介護者の介護状況やデイサービスにおけるケアの現状と課題に関連した要素が抽出された。これまで3施設14名の対象者からデータを収集したが、今後対象施設を追加して結果を洗練していく予定である。また、現在国内外の研究成果から在宅認知症高齢者とその家族に必要な支援内容の抽出と支援方法の検討を行っている。次年度は、在宅認知症高齢者とその家族の現状とニードの把握のために、在宅認知症高齢者を介護している家族へのインタビューを実施する予定である。これをスタッフへのインタビュー結果と統合し、これまでの研究成果も踏まえて支援モデルの構築を行っていく。
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