2010 Fiscal Year Annual Research Report
特別養護老人ホームにおける終末期認知症高齢者の緩和ケアプロセスに関する研究
Project/Area Number |
20592677
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
上西 洋子 大阪市立大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (30310741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼井 キミカ 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (10281271)
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Keywords | 看護学 / 認知症高齢者 / 緩和ケア / 終末期看護 / 特別養護老人ホーム |
Research Abstract |
(1) 調査結果のデータ解析と学会発表、論文作成について 平成22年度は平成20年度に実施した特別養護老人ホームにおける終末期認知症高齢者の緩和ケアの現状での問題及びケア内容の調査結果と平成21年度の調査結果を統合して検討し、認知症高齢者の重症度に応じた緩和ケアの構成要素を取り出し、緩和ケアのプロセスに応じてどのように変化するかを検討した。その結果、認知症高齢者の発症から終末期に至るプロセスでのケアの重要度と内容の変化が明らかになった。その成果については第15回日本老年看護学会で発表した。さらに、第16回日本老年看護学会及び第24回日本看護研究学会地方会でも発表が確定している。また、平成22年7月にアルツハイマー国際会議に出席して、平成23年10月にはメルボルンで開催されるアジア・太平洋老年学会に参加する予定で進めている。平成20年度から22年度の成果報告書の作成と論文作成をしているところである。 (2) 終末期認知症高齢者の緩和ケアプロセスについての質問紙による実態調査の実施 近畿圏の特別養護老人ホームで無作為に抽出した看護者、介護者を対象にして倫理的配慮を行ったうえで緩和ケアについての実態調査を実施して量的データは統計的手法で解析を行った。その結果については学会発表に向けて準備している。 (3) 終末期認知症高齢者の緩和ケアプロセスについての研究成果の研修の実施 看取りを実施していない特別養護老人ホームの看護者・介護者等のケアスタッフへの研修プログラム内容を検討して、看取りを行っている看護師、介護士の講義も入れた研修を2か所の特別養護老人ホームで行った。研修前後の質問紙調査から研修の効果を検討しており、学会、論文等に発表予定である。
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Research Products
(4 results)