2010 Fiscal Year Annual Research Report
訪問看護ステーションにおける新入職看護師の育成支援ツール開発に関する研究
Project/Area Number |
20592683
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
小森 直美 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (70438307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二重作 清子 関西看護医療大学, 看護学部, 非常勤講師 (70321221)
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Keywords | 育成支援 / 訪問看護師 / 在宅看護 |
Research Abstract |
本研究は、新入職訪問看護師が、訪問看護ステーション内において育成支援ツールを活用しながら先輩看護師による指導、助言等を受け、円滑に訪問看護活動ができるようになることを目的としたものである。育成支援ツールとは、訪問看護基礎技術アクションチェックリスト及び報告連絡相談ノートからなる。 平成22年度は、A県内27名の新入職訪問看護師に対し、実際に、開発した育成支援ツールを活用しながら新入職訪問看護師の育成支援活動を展開した。活用開始後6カ月経過した時点において、訪問看護ステーション管理者への聞き取り調査を実施した。結果、27名の新入職訪問看護師は退職することなく訪問看護活動に従事していることがわかった。 育成支援ツールに対する訪問看護ステーションの管理者の意見は、大きく5つに集約された。 1、先輩訪問看護師と新入職訪問看護師間でかわされる交換日記型の報告連絡相談ノートは、各々が抱えている悩み、不安、困難を把握することができる。 2、訪問看護基礎技術アクションチェックリストは、新入職訪問看護師の未経験の看護技術を明確にすることができる。 3、育成支援ツールによって、施設や個々人の特徴や傾向を知ることができる。 4、新入職訪問看護師の学びの積み重ねや自己研鑚に繋がる。 5、施設に合わせた形に変化させることができる。 このことから、育成支援ツールはそれぞれの訪問看護ステーションによって変化しながら、訪問看護ステーション内で、新入職訪問看護師の育成支援に寄与することができるといえる。
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