2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の生活行動の可能性を引き出す車いす座位姿勢の援助に関する研究
Project/Area Number |
20592692
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Research Institution | The Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
横山 悦子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (40329181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 みどり 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (70367217)
小長谷 百絵 昭和大学, 保健医療学部・看護学科, 教授 (10269293)
草地 潤子 聖母大学, 看護学部, 講師 (40269460)
辻 容子 東邦大学, 医学部・看護学部, 助教 (80460103)
河口 てる子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50247300)
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Keywords | 車いす / シーティング / 背面解放 / 生活行動 |
Research Abstract |
シーティング場面について、事例検討会、学習会を含めたアクションリサーチを継続し7月まで、2施設で継続して行った。事例検討会では、2例のシーティングについて改善点を話し合い、スタッフ自ら介入方法を考案し、介入後の評価を研究者とともに行った。評価は、生活動作、姿勢計測を行った。看護師、介護士のアセスメントの視点は、事例検討会での発言をもとに整理した。また、座位姿勢における生理的影響については、呼吸器疾患および脊椎疾患に罹患していない健常成人を対象に、立位ならびに車いす上での矢状面における骨盤線後傾0度から30度を計測しながら、各座位姿勢における呼吸機能と自律神経機能を測定し比較検討した。加えて、施設で生活する高齢者が車いす座位で食事を摂る場面を想定し、座位のおける対象物認識に必要な情報量の変化について明らかにするため、生理的データおよび視線のパターンを計測した。これらの研究結果をまとめ、「車いす高齢者のシーティングと座位姿勢の違いによる活動量」および「療養病床における高齢者の姿勢に関する実態調査」と題して学会発表を行った。 看護師のアセスメントの視点の整理する際の参考資料として、看護学系の関連領域のテキスト(基礎看護学20冊、リハビリテーション看護学5冊、老年看護学12冊)を対象に車いすに関しての記述・車いすを使用する患者への援助に関する教育内容を明らかにし、論文にまとめた。 背面開放については費用がかかるため、今回は設計を試みることはできなかった。
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Research Products
(3 results)