2010 Fiscal Year Annual Research Report
大阪中小企業・産業と連携した大学教育研究活動の方法と評価に関する研究
Project/Area Number |
20600016
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
加藤 正治 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (20185870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 恒則 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (60098217)
中條 良美 阪南大学, 経営情報学部, 准教授 (00387383)
川端 庸子 阪南大学, 経営情報学部, 准教授 (60411683)
関 智宏 阪南大学, 経営情報学部, 准教授 (40434865)
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Keywords | 産学連携 / 中小企業 / 大学教育 / 大阪 / 教育評価 / 実践型教育 |
Research Abstract |
本研究は、阪南大学の在学生に対する教育研究活動のいっそうの発展を目指し、本学が立地する大阪の中小企業や産業界と連携したかたちで進める、現場での実践型教育研究活動の遂行に関する方法と評価(項目の開発をも含む)に関する研究である。 平成22年度には、平成20年度と平成21年度にも取組んだ兵庫県豊岡市旧日高町地域の商工会など経営者団体と連携をし、学生参画のもとで調査活動を実施した。また今年度は、国内のみならず海外でも調査活動を行った。兵庫県中小企業同友会の会員、中小製造企業約30社で構成される異業種交流グループであるアドック神戸の会の会員と連携して、バンコク郊外に立地する日系企業を視察し、ビジネススクールであるSASIN経営管理大学院を訪問し、現地の研究者やコンサルタントと意見交換を行った。 平成20年度、平成21年度、平成22年度と研究期間を通して続けてきた産学連携の方法と評価についての事例分析の成果は、関が平成22年度に著書を上梓した。加えて、平成22年度に兵庫県商工会連合会と本学において産学連携協定を締結した。 社会科学系分野での産学連携事業はまだ実績がそれほど多くなく、さまざまな可能性が模索されている。そのなかで本研究は、産学連携による大学教育研究活動の方法と具体的な調査項目を開発してきており、産学連携協定をも締結するに至った。この協定により、今後も継続して研究を行う基盤を整えた。3年間の研究期間を終えて、産学連携を通じた教育研究活動事業のモデルを見出したことの意義は、大きいと考える。
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