2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20601003
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
小松 明 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (80075423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 美穂 東邦大学, 医学部, 助教 (80385567)
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Keywords | プラシーボ / プラセボ / 医療倫理 / インフォームド・コンセント / 自律性の原則 / 社会的合意形成 |
Research Abstract |
最終年度はこれまでの成果を公表することに重点をおいた。20年度に行われた看護師に対する調査は「臨床における看護師のプラシーボ与薬の実体に関する全国調査」(日本看護倫理学会誌,3,36-46,2011)として、また21年度に行われた医師に対する調査は「臨床診療におけるプラシーボ使用の現状-病院の病棟看護責任者に対する全国アンケート調査-」(生命倫理,21,194-208,2010)として報告した。また、第30回日本看護科学学会学術集会において「あなたはプラセボ与薬をしますか?」と題して交流集会を開催し、プラセボ治療について看護師を対象にして啓発と問題提起を行った。なお、23年度に早稲田大学で開催される日本生命倫理学会第23回年次大会では「プラセボ治療の医療倫理、法、ガイドライン」(仮題)と題してシンポジウムを開催する予定である(公募シンポジウム申込中)。このような交流集会やシンポジウムを通じてプラシーボ治療の問題点を明らかにし、米国医師会の臨床におけるプラシーボ使用のガイドライン(AMA:Code of Medical Ethics,8.083 Placebo Use in Clinical Practice)に準じたガイドラインを日本において作成することができるか否か検討して行きたい。なお、交付申請書に記載した研究実施計画に基づき、「プラシーボに関する意識調査と、プラシーボ治療をするにあたって必要な手続き、制度化についての意見を収集する」ためのWebページを現在準備中である。
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Research Products
(4 results)