2009 Fiscal Year Annual Research Report
「発達障害」支援と社会的包摂・社会秩序形成-名古屋市における意識調査に基づいて
Project/Area Number |
20604007
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Research Institution | Aichi Gakusen University |
Principal Investigator |
村林 聖子 Aichi Gakusen University, コミュニティ政策学部, 准教授 (10308801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大崎 園生 愛知学泉大学, コミュニティ政策学部, 講師 (70440633)
小坂 啓史 愛知学泉大学, コミュニティ政策学部, 准教授 (70387588)
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Keywords | 発達障害 / 社会的包摂 / 社会秩序 / 社会的支援 / 社会意識 |
Research Abstract |
本研究は従来の知的・身体・精神「障害」分類とは異なる、「発達障害」という、新たな対象について、法哲学・臨床心理学・福祉社会学という専門分野の異なる3名がアプローチし、社会の理解度の調査や、保育・教育に従事する関係者や関係諸機関・諸組織のネットワークや協働について調査を行うことにより、「発達障害」をめぐる新たな社会的包摂や社会秩序形成の現状と課題とを明らかにしようとするものである。 本研究では3つの調査を行うが、平成21年度は、平成20年度に行った調査(1)の報告書の印刷製本とともに、調査(2)である保育・教育という集団生活の場で直接に発達障害児のサポートを行っている保育園・幼稚園や小中学校の保育士・教員などを対象とした意識調査の実施準備を行った。この調査は具体的な相互行為の現状と秩序について把握し、発達障害児のふるまいとその意味について、さらにはそれへの対応に対する実践方法について、場面ごとの行為選択のしかたとその現況をあきらかにすることを目指すものであるが、その調査においては調査協力者との関係づくりをていねいに行わなければならない。平成22年度において調査(2)のための事前ヒアリングを重ね検討した結果、調査(2)を平成22年度に行う発達支援センターや児童相談所、子ども家庭支援センターなどの関連諸機関やNPO団体への調査と同時並行で行うこととし、平成21年度は協力関係の形成と調査票の精査に努めた。 平成20年度に行った市民意識調査を基盤として持っていることもあり、調査協力についての見通しが得られ、また調査項目についても十分に吟味することができた。
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Research Products
(2 results)