2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20605004
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
武田 竜弥 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90254127)
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Keywords | 産業博物館 / 産業遺産 / 産業観光 |
Research Abstract |
平成22年度は、香川県、徳島県、岡山県、山口県、福岡県の産業博物館(企業の展示施設等を含む)21館について、その規模、展示内容、展示方法、アクセス、広報などに関する調査を行なった。またあわせて産業博物館以外の郷土資料館、歴史博物館等17館、展示施設を持たない産業遺産13箇所を視察し、各地域の産業史および産業文化財について情報を得るとともに、関連の資料を収集した。今年度調査した産業博物館のうち建物に歴史的建造物を用いていたのは、藍住町歴史館「藍の館」、阿波池田たばこ資料館、高梁市商家資料館(以上公立)、野崎家塩業歴史館(財団立)の4館であった。また展示内容が優れていると判断されたのは、藍住町歴史館「藍の館」、柵原鉱山資料館、宮若市石炭記念館(以上公立)、金陵の郷、わかちく史料館(以上企業立)の5館であった。わかちく史料館については、設置企業(若築建設)の社屋内に開設されているにもかかわらず土曜日・日曜日を開館日としており、その姿勢が高く評価された。研究成果の公開については、前年度から進めてきた福岡県の産業博物館の現況に関する分析結果を日本感性工学会感性社会学研究部会春季研究発表会で口頭発表するとともに、関連の論文を執筆した(現在査読中)。また今年度は所属機関から措置される研究費によるものも含めて四国4県の調査を終えることができたので、来年度以降その成果を発表していく予定である。そのほか基礎的な研究については、博物館学、観光学、産業史、産業遺産等に関する書籍を購入し、今後の調査のための予備研究を行なった。
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Research Products
(1 results)