2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20605022
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Research Institution | The Museum of Nature and Human Activities, Hyogo |
Principal Investigator |
岩槻 邦男 兵庫県立人と自然の博物館, 館長 (10025348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 晃 兵庫県立大学, 教授 (30244693)
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Keywords | 自然史系博物館 / 連携研究員 / ボルネオ / ジャングルスクール / 外来種 / 府県境 |
Research Abstract |
最終年度の22年度においても、ボルネオジャングル体験スクールをフィールドに生涯学習支援のための連携研究員の養成を継続試行し、また行政区画を超えた外来種規制を課題に環境保全の協働の構築のための研究を、博物館の実践活動を通じて実施した。 連携研究員の養成は、引き続き、人と自然の博物館が主宰するボルネオジャングル体験スクールの事業に関連させて実施した。22年度は、21年度と同じ体験スクールの卒業生で、社会教育施設に関与している若手を、ボルネオの生物について造詣の深い研究者と共にボルネオジャングル体験スクールに同行してもらい、参加の生徒、児童の学習を実際に支援してもらう他、このような学習体験事業についての問題点を実際に体験学習してもらった。現地における学習の指導は、代表者の岩槻が健康上の理由で医師に参加を止められたため、研究協力者の高橋が実行した。ボルネオでの現地の体験に加え、事前、事後の学習会、年度末のOB会などへの参加を可能にし、体験学習支援の能力を身につける機会をつくった。2回にわたって実際にスクールの同行することによって、実際は自然史関連の研究活動を行っていない若手が、この種の生涯学習支援に有効な協力ができることが実証できた。 協働の構築については、兵庫県に隣接する京都府中丹地域で、アライグマの駆除について成果を上げつつある川道美枝子氏の協力を得、府県境地帯の外来種のコントロールについて試行を行った。22年度においても兵庫県側の対応の充実を図ることができず、期待していた協働については成果は得られなかったが、博物館を超えて連携研究員を育成することの意義は成果に生かすことができ、今後の方針策定に貴重な経験が積まれたと評価している。
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