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2009 Fiscal Year Annual Research Report

博物館での「演示」の実施による環境学習効果の研究

Research Project

Project/Area Number 20605023
Research InstitutionThe Museum of Nature and Human Activities, Hyogo

Principal Investigator

八木 剛  The Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, 自然・環境評価研究部, 主任研究員 (40311485)

Keywords演示 / パートナーシップ / 市民参加 / カタツムリ / 昆虫
Research Abstract

本研究は、博物館での教育の新しいあり方として、一般市民・来館者と会話を行ないながら、解説、講座、調査などを行うというコミュニケーションのスタイル「演示」を提唱し、内外の「演示」事例を収集するとともに、博物館を舞台とした「劇場型演示」、「野外調査型演示」の実践を行うことを目的としている。
国内事例の収集として、北海道遠軽町の丸瀬布昆虫生態館を訪問し、地域住民とのパートナーシップに基づいて運営されている小規模館のマネジメントについて、情報を得た。
「劇場型演示」の実践として、2009年4月から6月にかけ、一般市民の家族を対象としたセミナー「キリギリスの赤ちゃんを育てよう」を実施し、参加者自身が材料の採集と飼育を行い、学習成果を展示するという一連のプログラムを試行した。成果は、同年6月から8月にかけて開催された企画展「初夏の鳴く虫と巡回展」で展示された。展示作品は、初心者の視点でわかりやすい内容で好評であったが、意欲的な参加者がある一方で、展示の製作までに至らない例もあった。展示の制作は一般市民にとってハードルが高く、学習プログラムとして取り入れるには課題あることが判明した。2009年8月の展覧会「神戸元町・夏の昆虫館」では、来館者の観覧意欲を高める手法として展示資料への「人気投票」を導入し、その効果を検証した。結果、分類学的配列では見過されがちな小型の昆虫にも目を向けてもらえた。
「野外調査型演示」の実践としては、連携研究者の鈴木武により、兵庫県内に広く情報提供を呼びかけ、カタツムリの分布調査を実施し、新たに1,100件のデータを取得した。カタツムリは知名度、関心ともに高く環境学習の素材として優秀であるが、都市部ではカタツムリがまったく見つからないこともあり、地域によっては、素材として使えないことがあることが判明した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 昆虫リテラシー向上のための基礎資料-展覧会「神戸元町・夏の昆虫館」における展示標本への人気投票から見た、男女別、年齢層別の昆虫の好み-2010

    • Author(s)
      八木剛
    • Journal Title

      きべりはむし 32(2)

      Pages: 26-37

  • [Journal Article] イタリアの自然史系ミュージアム【2】歴史と伝統に裏打ちされた「こだわりの展示」2009

    • Author(s)
      石田弘明・八木剛・山下治子
    • Journal Title

      Musee 88

      Pages: 18-21

  • [Journal Article] イタリアの自然史系ミュージアム【3】ホタルは飛ぶか?PAV(Parco d'Arte Vivente)の取り組み2009

    • Author(s)
      八木剛・石田弘明・山下治子
    • Journal Title

      Musee 89

      Pages: 20-23

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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