2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20612014
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
菊澤 信宏 Japan Atomic Energy Agency, J-PARCセンター, 技術副主幹 (50354907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊川 弘之 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測フロンティア研究部門, 主任研究員 (80357582)
静間 俊行 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (50282299)
羽島 良一 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (30218432)
西森 信行 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (60354908)
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Keywords | 原子核蛍光散乱 / 逆コンプトン散乱 / 放射性同位体検知 / 準単色γ線 |
Research Abstract |
原子炉からの放射性廃棄物処理処分、核燃料サイクルでは、長寿命核分裂生成物の非破壊検査法の開発が望まれている。我々は、エネルギー可変(2~4MeV)の準単色なレーザーコンプトンγ線を用いた原子核蛍光散乱による新しい測定法を提案した。この新しい測定法は次のような特徴を有する。 ・厚さ20~30cmのコンクリート、数cmの金属を透過して元素検出が可能 ・放射性同位体だけでなく安定同位体の検出も可能 ・原子核変換を伴わない光核共鳴散乱反応を利用するため、検査対象が放射化しない 本年度は、この非破壊検査システム設計・性能評価に必要なモンテカルロシミュレーションコードを開発し、軽水炉の使用済燃料中のPu239検出シミュレーションを行った。水中に保管された使用済燃料に対し、外部からガンマ線を照射し、Ge検出器でPu239の原子核によって原子核蛍光散乱されたガンマ線を検出するシミュレーションを行った。この結果、水中に保管された使用済燃料中のPu239の検出は十分可能であることが分かった。
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Research Products
(1 results)