2008 Fiscal Year Annual Research Report
才能ある子どもの個性・能力を伸長する理科教員に求められる教育力
Project/Area Number |
20650133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
隅田 学 Ehime University, 教育学部, 准教授 (50315347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白松 賢 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (10299331)
北村 勝朗 東北大学, 大学院・教育情報研究部, 教授 (50195286)
松村 暢隆 関西大学, 文学部, 教授 (70157353)
小川 治雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10134769)
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Keywords | 才能教育 / 理科教員 / 教育力 |
Research Abstract |
平成20年度は,以下のような研究を行った。 1)ウィリアム・メアリー大学才能教育研究所夏期セミナーに参加し,才能教育を専門とする教師対象の教職研修の実態を調査し,情報収集を行った。また日本国内の教員のライフヒストリー研究の先行研究及び資料を収集した 2)中学校教員を志望する理系大学生を対象に,質問紙調査にて,彼/彼女らの科学才能に関する調査を行った。その結果,論理的な表現力に関する有能性等の4つの因子が抽出された。それらをクラスター分析したところ,熟達者型,具体物型,へりくつ型の科学才能スタイルが見いだされた。 3)愛媛県内で愛媛県児童生徒理科研究作品集録から県知事賞等を受賞した児童・生徒を指導した小中学校理科教員6名について,予備的インタビュー調査を行った。それらの硬究成果を,愛媛大学理科教育研修会で小中高等学校の理科教員と共有し,意見交換を行った。また,愛媛県内の理科研究受賞校の小中学校理科教員2名を対象に,ナラティブモードによるライフヒストリー研究の手法を用いて,教授スタイルや理科教育方法の発達過程を調査した。 4)科学コンテストにおいて,複数年にわたり継続的に卓越した成果をあげている高等学校理科教師及び生徒を対象とし,どのような教育観のもと,どのような指導実践を積み上げているかについて,インタビューに基づく質的分析を行った。その結果,教師は身近な自然現象を読み解く過程の中に熟達化の起点を位置づけ,理解の進化を促していくメンタルモデルの存在が示唆された。
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Research Products
(3 results)