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2008 Fiscal Year Annual Research Report

鳥獣被害の発生構造の計量的分析とそのモデル化

Research Project

Project/Area Number 20658055
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

守田 秀則  Okayama University, 大学院・環境学研究科, 准教授 (60239663)

Keywords鳥獣被害 / 農地 / GIS / 農業工学 / 環境技術 / イノシシ
Research Abstract

野生鳥獣の行動範囲は広く,空間的に見た場合の被害の発生範囲も年々拡大しつつある。したがって,従来のように「個体数調整」や「防護」といった手段で局所的・個別的に対処するだけでなく,より広域的な観点から対応するための体系の確立が不可欠である。すなわち,鳥獣被害対策を農村計画や地域計画等の計画体系の中に空間計画として位置づけて,広域的・計画的に対処していくべきであると考えられる。本研究は里地里山の環境変化と鳥獣被害の関係を,マクロ,メソ,ミクロの異なる空間階層ごとに明らかにし,それらの関係を数学的にモデル化することを試みるものである。
マクロスケールでの分析としては,中国四国地方を対象とし,イノシシ,シカ,サル,クマについて,環境省の公表している5kmメッシュデータ(生息の有無)を利用し,生息の有無を規定する要因について,土地利用および地形との関係を分析した。
メソスケールでの分析では,中国四国地方で,鳥獣被害記録の得られた複数の市町村を対象とし,鳥獣被害の発生した集落と発生しなかった集落の違いについて分析した。
ミクロスケールでの分析では,岡山県内で被害の程度や立地条件の異なる3集落を選択し,聞き取り調査と現地悉皆調査を行い,農地一筆ごとの作付け状況と被害状況,および浸入防止柵等の防御対策や農家の取り組み状況を精査した。これらをGIS上で扱えるようラジタルデータ化し,農地一筆ごとの被害確率について作付け状況や周辺環境,柵等の防御手段から多変量解析的に分析した。
次年度以降の研究により,上記3スケールの分析の精緻化とこれら3階層間の関連性を捉えることにより,空間計画学的な対処方法の確立を目指す。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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