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2009 Fiscal Year Annual Research Report

鳥獣被害の発生構造の計量的分析とそのモデル化

Research Project

Project/Area Number 20658055
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

守田 秀則  Okayama University, 大学院・環境学研究科, 准教授 (60239663)

Keywords鳥獣被害 / 選地 / GIS / 農業工学 / 環境技術
Research Abstract

本研究課題は里地里山の環境変化と鳥獣被害の関係を,マクロ,メソ,ミクロの異なる空間階層ごとに明らかにし,それらの関係を数学的にモデル化することを試みるものであるが,2年目となる本年度は上記3階層の内,中間のメソレベルに焦点をしぼり,また獣種もイノシシに絞った研究を行った。本研究でのメソレベルとは,集落を最小空間単位とするものであり,農地一筆一筆を空間単位とするものをミクロレベルの上位に位置づけられる階層である。従って,メソレベルでの研究とは,集落単位で集計された鳥獣被害の発生状況と集落単位で集計された集落環境指標(農家数,耕作放棄面積,農地の分布状況,被害対策の状況等)の関係の数学的モデル化を目的とするものとなる。ここで問題となるのは,集落単位での鳥獣被害の発生状況や要因,被害対策等,モデル化に必要な情報については入手可能なデータが少なく,必要なデータが十分得られないことである。特に,集落単位での被害の発生状況や進入防止柵の設置状況については,通常,データは存在しない。しかしながら,これらは数値としては存在しないが,住民の頭の中には感覚的なものとして存在する。そこで,本年度の研究では,地元住民の中で,近隣の10~20程度の複数集落のイノシシ被害に詳しい方を対象として,AHPを実施し,集落別の被害の発生状況や進入防止柵の設置率等の計量が困難である指標について,一対比較をお願いし,これを数値化すると共に,農家人口,耕作放棄率,進入防止柵の設置率,集落周辺のイノシシの生息密度等の要因についても,要因の重要度に関する一対比較をお願いすると共に,集落間の一対比較もお願いした。これらの解析結果から,イノシシ被害の発生要因ごとのウエイトを明らかにすると共に,これらのウエイトが妥当であると判断されることを明らかにした。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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