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2008 Fiscal Year Annual Research Report

診断ツールの開発を目指した抗リン脂質抗体に対する栄養膜マイクロRNAの動態解析

Research Project

Project/Area Number 20659262
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

石川 源  Nippon Medical School, 医学部, 助教 (20287767)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹下 俊行  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60188175)
三嶋 拓也  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 特別研究生 (00398877)
瀧澤 俊広  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90271220)
Keywords産科学 / 胎盤 / 不育症 / 抗リン脂質抗体 / microRNA
Research Abstract

本研究は、反復流産の原因の一つである抗リン脂質抗体が栄養膜、血管内皮細胞に作用した際、細胞内のmicroRNA(miRNA)の動態にどの様な影響を与えるか解析すると共に、その際、栄養膜より放出される疾患特異的miRNAを同定し、miRNAを臨床ツールとした抗リン脂質抗体不育症の診断・治療開発に結びつく萌芽研究を行うことを目的に、研究を開始した。血液サンプルよりIgGおよびIgM分画を精製するためのセットアップを行った。最近、肥満細胞でRNAがexosome (EXO)を介して細胞外に放出されるという報告がなされた(Nat Cell Biol9:654-659,2007)。そこで、栄養膜のmiRNAはEXOを介して細胞外に放出されているのではないかという仮説を立て、ヒト胎盤絨毛癌細胞株(BeWo)を用いて実験を行った。EXOは、細胞外に放出される前にはmulti-vesicular body (MVB)として細胞内に存在する。そこで、EXOIMVBのマーカーであるCD63にGFPを結合した融合蛋白質(GFP-CD63)を発現するBeWo細胞を作製し、イメージング解析を行った。このBeWo細胞に蛍光標識したmiRNAを導入したところ、GFP-CD63陽性の小胞様構造にmiRNAの局在を示す蛍光が観察された。さらに、GFP-CD63発現BeWo細胞の培養上清から、抗CD63モノクローナル抗体を用いた免疫沈降法によりEXOを回収し、その中に含まれるmiRNAについてreal-time PCRにより解析した。免疫沈降法により回収したEXO中に有意に多量のmiRNAが検出された。胎盤絨毛栄養膜において、細胞内のmiRNAはEXOを介して細胞外に放出され、これが母体血液中に移行して母体内を循環していることを初めて明らかにすることができた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 胎盤絨毛栄養膜はexosomeを介してマイクロRNAを細胞外に放出する2008

    • Author(s)
      石橋 宰
    • Organizer
      第16回日本胎盤学会学術集会
    • Place of Presentation
      富山
    • Year and Date
      2008-11-13

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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