2012 Fiscal Year Annual Research Report
外部混合状態を考慮した大気エアロゾルの特性研究への新展開
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20671001
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
持田 陸宏 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (10333642)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 大気化学 / エアロゾル / 外部混合 / 質量分析 / 気候変動 |
Research Abstract |
平成24年度に、吸湿タンデム微分型電気移動度分析器(HTDMA)と光散乱モジュールを搭載した高分解能飛行時間型エアロゾル質量分析計(HR-ToF-AMS)を接続した構成で、名古屋の大気エアロゾルの観測を始めた。しかし、HR-ToF-AMSに不具合が発生し、この観測は不調に終わった。そこで、平成25年の6~7月(当科研費の繰越の対象となった期間に含まれる)に、HTDMAとHR-ToF-AMSを接続した装置構成による大気観測を名古屋において再度実施し、吸湿成長度に応じて選別したエアロゾル粒子の質量スペクトルを取得した。なお、同様の観測を実施した平成23年の時とは異なり、エアロゾルを除湿した状態から設定した相対湿度の状態に変化させて粒子成長を計測するモードに加え、除湿した状態から一旦加湿し、そこから設定した相対湿度の状態に変化させて計測するモードを適用した。また、今回は、複数の相対湿度条件における吸湿成長度を測定した。 そのほか、平成22年度に和歌山で実施した森林大気観測で得られたエアロゾルの個数粒径分布および化学組成を対象とした解析の成果を、学術誌において公表した。また、平成22年度に名古屋で実施した大気エアロゾルの吸湿性・雲凝結核活性の測定に基づく解析結果をまとめた成果を学術誌に投稿した。さらに、平成23年度に名古屋で実施した大気エアロゾルの化学組成・吸湿性・雲凝結核活性の測定に基づいて得られた成果、平成22年度に名古屋で実施された大気中の単一エアロゾル粒子の計測に基づいて得られた成果を、会議において発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(21 results)