2008 Fiscal Year Annual Research Report
西アフリカにおける農業生産構造の解明と農業・農村開発の方途に関する研究
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20688010
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| Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
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Principal Investigator |
中曽根 勝重 Tokyo University of Agriculture, 国際食料情報学部, 助教 (10366411)
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| Keywords | 農業経済 / 営農体系 / 農業生産構造 / 農業・農村開発 / アフリカ |
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| Research Abstract |
本研究は、西アフリカにおける農業生産構造の解明を通じて、農業・農村開発の方途を導き出すことを目的としている。研究の実施期間は、4カ年を予定しており、初年度に当たる平成20年度には、現地での聞き取り形式による予備調査を実施した。本調査の焦点は, (1)農家・集落レベルにおける営農体系の解明とFSR/Eによる農業生産構造分析, (2)農村社会システムと精度的改革, (3)農産物加工と流通システムの解明, である。
今回の調査は, ガーナ北部州で実施したが, ある村では人口増加により土地の細分化が進行してきたことで, 栽培作物の種類, 作付体系の変化がみられるものの, 個々の農業経営規模には増減が見られない。他方, 別の村では比較的土地に余裕があるため土地面積は比較的広く, 土壌条件も良好のようである。さらに, この村では当該地域の重要な換金作物であるラッカセイに加え, ヤムイモも換金作物として栽培できることが強みとなっている。このようにアフリカの農村部に押し寄せつつある市場自由化の波は, 近年の人口増加と重なって, 徐々にではあるが貨幣経済システムの浸透を強化し, 慣習社会の一部に変化をもたらしつつあると予測されていた。
しかし, その存立条件によっては, これまでの在来農業を維持するために, 農村なしし家族人口を調節することで営農規模を維持したり, 一方では, 有力な換金作物によって貨幣獲得による生活維持を行うという行動も出現してきていることが明らかとなった。
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