2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700423
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
田中 正二 Kanazawa University, 保健学系, 助教 (70422657)
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Keywords | リハビリテーション / 神経筋接合部 |
Research Abstract |
筋収縮は脳からの指令が運動神経を通り、神経筋接合部を介して骨格筋へ伝達されることでなされており、運動神経と骨格筋間では運動神経終板から放出されたアセチルコリンが、筋細胞膜に存在するアセチルコリンレセプターと結合することで刺激を伝達している。神経筋接合部は常にリモデリングを繰り返しており、必要に応じて変化している。医学的リハビリテーションにおいて、骨格筋収縮機構に関する研究は重要であるが、運動負荷や廃用性筋萎縮による神経筋接合部の適応については不明な点が多い。そこで前回、筋収縮と神経筋接合部リモデリングに関する遺伝子発現の変化を解明する目的で、坐骨神経へ電気刺激を行い、肝細胞増殖因子(HGF)、HGF受容体(c-Met)、筋分化遺伝子(MyoD、myogenin)、筋特異的チロシンキナーゼ(MuSK)、Docking protein 7(Dok7)のメッセンジャーRNAの発現量を調査し、すべての遺伝子発現が単回の電気刺激により増加することが明らかとなった。そこで、今回、それぞれの発現局在および関連を明らかにするために、免疫染色を行った。その結果、HGFは細胞外基質および神経終板に確認された。また、MuSKは神経終板に発現しており、同様の部位がリン酸化していることが明らかとなった。しかし、神経終板においてc-Metのリン酸化は確認できなかったことから、HGFと神経筋接合部のリモデリングの関係について明らかにすることができなかった。今後、更に詳細な研究が必要である。
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Research Products
(1 results)