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2008 Fiscal Year Annual Research Report

精密把握運動における物体重量と余剰把握力の関係

Research Project

Project/Area Number 20700475
Research InstitutionPrefectural University of Kumamoto

Principal Investigator

青木 朋子  Prefectural University of Kumamoto, 環境共生学部, 准教授 (50433412)

Keywords脳・神経 / 神経科学 / 運動制御 / バイオメカニクス / 把握運動
Research Abstract

物体を把握した際に発揮される力は、物体が滑り落ちるのを防ぐために必要な最小限の力と人間が随意的に発揮している余剰の力(安全領域)とにわけられ、先行研究ではこの余剰の力が物体重量や把握面素材の影響を受けず各個人でほぼ一定であると報告されている。本研究の目的は、先行研究で調べられてきた200〜800gに比べ、日常生活で一般的に使用されることの多い、より軽量な物体(10〜200g程度)を把握した際の力調節について調べることである。先行研究で200〜800gの物体が用いられてきたのは、フォースセンサを配備した把握器を軽量化するのが困難だったためである。つまり、本研究成功の鍵は、指先による3軸方向の発揮力を測定可能な小型フォースセンサを配備した軽量把握器を開発することにある。そのため、平成20年度は主に軽量把握器の開発に力を入れた。そして、フォースセンサを片側(人差指側)だけに取り付ける、軽量木材で把握器を作製する、フォースセンサのワイヤーを軽量化するなどの工夫によって、総重量を最小で8gにまで抑えた軽量把握器の開発に成功した。この把握器を用いて3名の被験者を対象に実施した予備実験では、測定した持ち上げ力は物体重量とほぼ一致し、軽い物体を把握した際の微量な力も正確に測定できていることが確認された。また、最も興味のあった安全領域については3名とも30g以上では把握力の相対値が変化しないが、それ以下の重量の物体で小さくなる傾向が認められた。しかし、被験者内・被験者間での変動が大きいことも明らかとなったため、平成21年度には、被験者1数や試行数を増やすなどの改善策を検討した上で、本実験を実施する予定である。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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