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2008 Fiscal Year Annual Research Report

地方中核都市における都心回帰現象の地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 20720229
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

長沼 佐枝  Waseda University, 教育・総合科学学術院, 助手 (00434259)

Keywords都心回帰 / 都心居住者 / ライフコース / 地方中核都市 / 福岡市
Research Abstract

本研究は地方中核都市における都心回帰現象の地理学的研究である. 大都市圏や地方中核都市では都心回帰現象に社会的関心が集まっているが, 実態解明は進んでいないのが現状である. 本研究では, 既存の統計データと住民へのアンケート調査から得た独自のデータを使用して, 都心回帰の実態とメカニズムを把握することを目的としている.
本年度は, まずGISを用いて都心回帰がおきている地区を把握するために過去の人口増減の分析を行った. 具体的には1975〜1980年に人口が1000人以上減少したメッシュと, 1995〜2000年に人口が800人以上増加したメッシュが重なって現れる範囲を算出し, この地区を都心とした. 次に, これらの地区のうち都心部にある4地区を選出し, 対象地区の全10605世帯へ調査票を配布した. 調査票は, 郵送による配布・回収を行った. 回収数は893, 配布数に対する回収率は8.4%, 同国勢調査の世帯数(7386)に対する回収率は12.1%である.
結果, GISを用いた空間分析により1970〜1975年に人口が減少し. かつ1995〜2000年に人口が800人/km^2以上増加した地区は, 西鉄天神駅を中心に10地区ほどであることが判明した. このことから, 都心にあり人口が増加しているものの, 北西エリアは都心回帰現象には当たらないこと, また都心回帰が確認できる実質的な『都心』の範囲は過去に著しい人口減少を経験した西鉄天神駅の南部エリアを中心とする5地区程度に収まっているものと考えられる. また, アンケート調査については, データの入力が完了しデータベースが完成している. なお, これらの成果の一部は, 2008年12月に東京大学空間情報センターで開かれた学術大会CSlS DAYS 2008と2009年3月に開かれた日本地理学会春季学術大会で発表し, 多くの関心を集めた.

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 地方中核都市における都心居住者の特性と居住暦一福岡市を事例として2009

    • Author(s)
      長沼佐枝・荒井良雄
    • Organizer
      日本地理学会2009年春季学術大会
    • Place of Presentation
      帝京大学
    • Year and Date
      2009-03-28
  • [Presentation] 福岡市の都心回帰にともなう人口増加の空間的特徴2008

    • Author(s)
      長沼佐枝・荒井良雄
    • Organizer
      CSlS DAYS 2008(東京大学空間情報科学研究センター)
    • Place of Presentation
      東京大学
    • Year and Date
      2008-12-12

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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