2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域ブランドにおけるコミュニケーション戦略に関する研究
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20730281
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
徳山 美津恵 Nagoya City University, 大学院・経済学研究科, 准教授 (80363951)
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Keywords | 商学 / 地域ブランド / コミュニケーション |
Research Abstract |
本年度はまず最初に地域ブランド研究のベースとなる経験価値マーケティングの理論についての文献整理を行い、その後、ブランド・コミュニケーション研究についてのレビューを行った。それにより、地域ブランディングにおける体験価値の重要性を導き出すとともに、様々な地域におけるコミュニケーションの取り組みの視察から事例を収集し、大まかなブランド・コミュニケーション・モデルを作成した。これは当初の計画通りである。 具体的な視察場所として、金沢市(金沢21世紀美術館を中心として)や札幌市(モエレ沼講演を中心として)へ行った他、海外の学会(サンフランシスコで行われた消費者行動学会)などに参加し、最新の事例収集に努めた。その他、フランスのナント市での行われた先進的な取り組みなどに関する事例を収集することもすることができた。また、エリアブランド研究会(和田充夫関西学院大学教授)の定例研究会の中で報告し、議論を重ねることで地域ブランドにおけるコミュニケーション・モデルの精緻化につとめた。 その後、これまでの研究成果を基に、広告コミュニケーションにおける専門家の協力も得ながら、地域におけるブランド・コミュニケーションの論文にまとめた(21年度刊行予定の書籍に収録)。地域におけるブランド・コミュニケーションには、リアル・コミュニケーションとバーチャル・コミュニケーションがあることを主張し、それを基にしたモデルに基づいて、地域での様々なコミュニケーションの取り組みを説明したものとなっている。
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