2008 Fiscal Year Annual Research Report
鋼・コンクリート二重合成I桁橋の鋼桁と下コンクリート床版の合成拳動に関する研究
Project/Area Number |
20760306
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
大山 理 Osaka Institute of Technology, 工学部, 講師 (70411410)
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Keywords | 複合構造 / 二重合成I桁橋 / スタッド / 静的押抜き試験 / 疲労押抜き試験 / S-N曲線 |
Research Abstract |
建設コストの大幅な削減が求められている昨今, 製作コストが安価で施工性の良い2主I桁橋に二重合成を適用した構造の適用が考えられている. しかしながら, 下フランジに配置したスタッド(以下, 鉛直スタッドと表記)とウェブに配置したスタッド(以下, 水平スタッドと表記)を単独または併用して配置した場合の鋼桁と下コンクリートのスタッドの設計法は, 十分に確立されていないのが現状である. そこで, 鉛直スタッドと水平スタッドを単独もしくは併用して配置した際のせん断耐力およびずれ性状などを把握するために行った静的および疲労押抜き試験を実施した. まず, 静的押抜き試験より得られた結果は, 以下のとおりである. 1. 鉛直スタッドの最大せん断力は, JSSC(案)に基づく標準供試体より, 約1.2倍大きくなることがわかった. これは, ウェブとコンクリートによる, 摩擦面積の違いと考えられる. 2. 鉛直スタッドと水平スタッドの最大せん断力は, ほぼ同等の値となった. しかし, ずれ定数に関して, 水平スタッドが鉛直スタッドの約3割となった. 3. 鉛直スタッドと水平スタッドを併用配置した場合の最大荷重は, スタッドを鉛直および水平に配置した最大荷重を累加することで, ほぼ一致する結果となった. つぎに, 疲労押抜き試験より, 試験結果は, すべて, 各種設計基準類の値を上回る結果となった. 最後に, 実験結果を基に, 鉛直および水平スタッドの信頼性95%を考慮したS-N曲線の特性値を提案した.
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Research Products
(1 results)