2008 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の道路計画への戦略的環境アセスメントの適用に関する研究
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20760339
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松行 美帆子 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特任准教授 (90398909)
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Keywords | 道路計画 / 戦略的環境アセスメント / パブリック・インボルブメント / EU |
Research Abstract |
平成20年度は、戦略的環境アセスメントの法制化が義務化されている欧州連合加盟国の戦略的環境アセスメント制度の概要についての調査と、我が国の道路計画策定制度と道路計画策定時におけるパブリック・インボルブメントに関する調査を行った。我が国の道路計画策定の際にすでに活発に行われているパブリック・インボルブメントに関して、その制度と事例について調査を行った。その結果、「公共事業の構想段階における計画策定プロセスガイドライン」において、代替案の作成などSEAのプロセスに近い道路計画へのパブリック・インボルブメントのプロセスを定めているが、このガイドラインのプロセス通りにパブリック・インボルブメントが実行される事例は少ない事が明らかになった。少ないながらも、複数案を立案して道路計画を策定した事例があるので、今後それらの事例に対して、パブリック・インボルブメントと戦略的環境アセスメントの類似点、相違点を中心に事例調査を行う予定である。 また、欧州の戦略的環境アセスメントについては、とくに欧州連合加盟国の戦略的環境アセスメント制度と各国の特徴、道路計画への戦略的環境アセスメントに先進的な加盟国についてEU本部へのヒアリング調査を含んだ調査を行った。交通計画への戦略的環境アセスメントでは、イギリス、ドイツ、オーストリアなどが先進的であるといえることが分かった。次年度以降は、これらの国の中から対象となる国を選んで、その制度、事例の研究を行う予定である。
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