マグネットホスピタルの規定要因:医師・看護師等の職場選好の構造分析

2009 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 20790388
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 林田 賢史 Kyoto University, 医学研究科, 講師 (80363050)
• Keywords: 医療経済 / 医療政策 / 医療経営 / Human Resource Management / 組織文化

Research Abstract

本研究は、医療従事者が自らの職場を選択する際、どのような項目(属性)をどの程度(相対的に)重視するか、職場選好の構造を明らかにする研究である。
2009年度は、この目的が達成できるように、2008年度の成果(先行研究や関連文献等のレビューや医療従事者へのインタビューを通じた、医療従事者の職場選好に影響を与える項目に関する網羅的な把握)を踏まえ、より適切な質問紙を作成するための作業を実施した。
具体的には、医療従事者へのインタビューと、この分野あるいは関連分野における研究や教育を実施している海外の研究者との議論・討論や情報収集を実施した。これらは、昨年度網羅的に把握された多くの項目の中から、質問紙の病院プロファイルの属性の項目として最適な項目を選択すること(昨年度把握された項目すべてについて列挙することが困難であるため)や、選択された各々の項目に関してベースとなる値(現在の平均的な状況等)を把握し、かつ選好に影響を与える変化量(その項目のベースとなる値も考慮)を同定することが目的である。
その結果、質問紙の病院プロファイルに列挙すべき属性や、それら項目に関する現在の平均的な値や選好に影響を与える変化量の水準が、職種に応じて明らかとなった。
そこで次年度は、研究期間の最終年度にあだるため、質問紙(最終版)の完成、その質問紙を用いた病院職員からのデータ収集、また収集したデータの分析や研究のまとめ等を実施する予定である。