2008 Fiscal Year Annual Research Report
選択的プロテオミクスを用いた関節液中タンパク解析による関節炎診断マーカーの探索
Project/Area Number |
20790416
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
田伏 洋子 Osaka Medical College, 医学部, 助教 (80388256)
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Keywords | 質量分析 / シトルリン化タンパク / 関節リウマチ / 変形性関節症 |
Research Abstract |
関節リウマチ(以下Reumatoid Artritis : RA)や他の関節炎病患のシルン化タンパのパーンを検索中である。特徴を見いだすことで、それぞれの疾患の鑑別や診断マーカーに用いる事が出来ると考えられる。同定には以下の方法を用いている。 当院整形外科通院中のRA, 変形性関節症(以下Osteoarthritis : OA)の関節液を検体として用いている。RA, OA関節液をProteome Purify 12 Human Serum Protein Immunodepletion(RSD)で処理する。これにより、関節液中に含まれる主要なタンパク(albumin, apolipoprotein, haptoglobin, transferin, IgG, fibrinogenなど)を免疫除去できる。得られたタンパク量をSDS-PAGEした後、PVDF膜に転写する。プロッキング後二次抗体に抗シトルリン抗体を用い、ECLplusにて陽性スポットを検出する。MALDI/TOFMSを用い陽性スポットのタンパクの同定を行う。 本手法でのシトルリン化タンパクの検索法によりRAだけでなくOAでも数個のシトルリン化タンパクを認めた。現在質量分析を用い同定中である。 また、RA、OA関節液におけるタンパクプロファイルを比較している。 ヒアルロニダーゼ処理し、高親和性カラムにより主要な血清タンパクを除去後脱塩し、得られたタンパクを2次元電気泳動しクマシー染色する。MALDI/TOFMSを用いて、染色ゲル中の陽性スポットのタンパクを同定した。 両疾患におけるタンパクプロファイルを比較したところ、RA、OAにおいて、量的に差のあるタンパクが認められた。
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