2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791105
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小島 圭太郎 Gifu University, 医学部付属病院, 医員 (30444285)
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Keywords | 前立腺癌 / 薬剤耐性 / SIRT1 / PC3 / PC3PR / microRNA / paclitaxe1 / Bc12 |
Research Abstract |
Androgen耐性前立腺癌細胞株(PC3)を用いて、低濃度のpaclitaxel (5nM)を添加し薬剤耐性細胞(PC3PR)を樹立した。その後、stepwise法にて段階的に濃度を上げ高濃度(500nM)に至るまでの各々の段階において耐性株を樹立し保存した。IC_<50>・MDR1蛋白・mRNA発現量の増加等をもって耐性細胞の樹立とした。この耐性株を用い、microRNA 34a (miR-34a)およびSIRT1を中心とした薬剤耐性機序の解明を目指した。まず、PC3PRの他の抗癌剤に対するcross resistanceについて実験した。VP-16・Daunorubicinについて交叉耐性を獲得していることが示された。次に、PC3細胞とPC3PR細胞との間でmicroRNA・SIRT1の発現量に差があるか等かについて検討した。PC3PRにてPC3細胞と比べmiR-34aの発現量が有意に低下していることが認められた。一方、SIRT1の発現量はPC3PRはPC3に対して増加していた.加えて、PC3PRにおいてHuR・Bc12の発現量も増加していた。PC3PR細胞に対しmiR-34aの導入後、Daclitaxe1の添加により感受性の増大を認めた。SIRT1蛋白の発現抑制においても同様の実験法により薬剤感受性の増大が認められた。昨年度に発表した関連論文にて、miR-34a導入によるPC3細胞のcambtothecinの感受性の増大を示した。今回、PC3におけるmiR-34a導入によるpaclitaxe1感受性増大およびPC3PR細胞に対しmiR-34a導入によるpaclitaxe1感受性増大を追加報告した。耐性細胞に対してmiR-34aの導入により薬剤耐性関連蛋白と考えられるSIRT1・Bc12・HuRの発現発現が抑制されており、HuRによるSIRT1・Bc12の発現抑制を報告したAbdelmohsenらの論文の引用により、PC3PR細胞におけるSIRT1・Bc12に対するmiR-34aのdirect pathway、HuRを介するindirect pathwayの存在について提唱した。現在、下記論文に掲載が決定している。
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Research Products
(1 results)