2009 Fiscal Year Annual Research Report
顎骨骨幹異形成症(GDD)の原因遺伝子GDD1の機能解析
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20791517
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
水田 邦子 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40432679)
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Keywords | 遺伝子解析 / 骨系統疾患 |
Research Abstract |
我々は,GDD1遺伝子および遺伝子産物の役割を明らかにすることを目的として,抗マウスGDD1ポリクロ-ナル抗体を作製し,GDD1蛋白の細胞内局在,組織分布の検討を行ってきた.しかしながら,作製した抗マウスGDD1ポリクローナル抗体はヒトGDD1蛋白を認識しない.ヒトGDD1遺伝子の機能解析およびGDDの病態解析を行う上で抗ヒトGDD1抗体は必要不可欠であることから,本研究では,新たに抗ヒトGDD1ポリクローナル抗体を作製し,GDD1遺伝子の機能の解明とGDDの原因の解明と病態解析を行う計画である.これまでに,抗ヒトGDD1抗体を作製し,その抗体の評価を行い,ウェスタンブロッティング,免疫染色に使用可能であることを確認できている.今年度は,GDD1/TMEM16Eの機能解析を行う目的で,導入したGDD1/TMEM16E遺伝子産物を骨芽細胞,各種扁平上皮癌細胞や骨肉腫細胞などにレトロウイルスベクターを用いて遺伝子導入を行い安定化発現させた細胞を樹立し,遺伝子産物の発現検討を行った.その結果,HEK293細胞において,導入したGDD1/TMEM16E遺伝子産物が安定発現することを見出した.今後は,GDDの病態を解明し,それぞれの病態に対する治療法を確立してくために,さらなるGDD1遺伝子の機能解析を行っていく予定である. これまでに行った研究結果を2009年10月9日 第54回日本口腔外科学会総会・学術大会にて発表した.
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Research Products
(1 results)