2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791698
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
安藤 悦子 Nagasaki University, 大学院・医歯薬総合研究科, 助教 (20363476)
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Keywords | 終末期ケア / 家族看護 |
Research Abstract |
本研究の目的は、1. 終末期がん患者の家族に対するケアリング尺度を開発し、構造化する、2. 家族と看護肺のそれぞれが認識するケアリング行動の重要度の相違点と類似点を明らかにし、その背景を考察することである。研究対象者は、国内のホスピス・緩和ケア病棟、大学付属病院、一般病院等の病院施設でがん患者(成人)を亡くした遺族(患者死亡後、2ヵ月以上経過し2年以内)である。 平成20年度の実績として、終末期がん患者の家族に対するケアリング尺度(以下、ケアリング尺度)を開発するため、先行研究より質問項目を検討している段階である。質問項目の妥当性を確保するため、定期的にスーパーヴァイズを受けてきた。ケアリング尺度の構成概念は、患者への関わり、家族への関わり、看護師の態度があり、アウトカムの構成概念は、家族の看取りの満足度、患者にとってのGood Death(家族による代理評価)、死別経験による成長感、医療全般への満足度、看護全般への満足度である。ケアリング尺度の得点に影響する要因として、死亡時の入院施設、患者の年齢・苦痛の強さ、家族の年齢・性別、患者-家族関係、終末期に至るまでの医療者との関係性を検証する予定である。 今後は、以下の方法で質問項目の妥当性を確認する。 1. がん患者の終末期ケアに従事する看護師(経験年数5年以上)10名とがん看護に従事する経験年数5年目以上の看護師5名とがん看護および終末期ケア研究者5名対象に質問項目の妥当性を検討する。 2. 遺族5名に質問項目の表現の妥当性を確認する。
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