2008 Fiscal Year Annual Research Report
在宅長期医療ケアを要する子どもを持つ親のレジリエンス尺度の開発と必要なケアの探究
Project/Area Number |
20791727
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河上 智香 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (30324784)
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Keywords | レジリエンス / 親 / 子ども / HPN / 在宅ケア |
Research Abstract |
本研究は、確立されていない概念を捉えていくため、定期的に学生、大学院生、スーパーバイザーなどで構成される研究会で検討・討議し、分析の信頼性と妥当性を維持していく。データは面接法で収集され、第一次分析には内容分析を用いる。得られたカテゴリーは、尺度の作成と第二次分析を行い、尺度の検証とケア用のリーフレットを作成する。研究を順調に進行させるため、他職種からなる研究会で、研究内容を確認していく。 本年は、在宅中心静脈栄養法(以下HPNとする)を施行中の子どもをもつ親を対象として、面接調査を実施・分析するために、大学院生・スーパーバイザーからなる研究会を結成し、文献レビューや学会での最新の知見を通して、概念枠組みを十分に検討し、面接調査のための質問項目を作成した。 HPNを専門とする主治医より研究協力への内諾が得られている、総合病院を受診中の、HPN施行している子どもをもつ親を対象とした、子どもの病気と向き合うなかで、肯定的な気持ちの変化を中心に半構成面接を実施した。対象の許可が得られた場合には、ICレコーダにて録音し、ノートパソコンで音声データを変換する。得られたデータから、研究補助者の協力を得て、逐語録を作成し、内容分析を用いて、カテゴリー化していった。質的な妥当性を確保するために、十分な研究経験を有する教員と分析を行い、質的な妥当性の確保につとめた。現在は、Grotberg^<1)>の3要因に基づいた二次分析が終了した段階にある。 1)Edith Henderson Grotberg Tapping Your Inner strength New Harbinger Publications 1999.
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