2008 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠・出産の時期における中国人女性と日本人家族の関係構築に向けての看護ケア
Project/Area Number |
20791730
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
蠣崎 奈津子 Iwate Prefectural University, 看護学部, 講獅 (80322337)
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Keywords | 看護学 / 在日外国人 / 妊娠・出産 / 家族関係 / 中国 / 国際結婚 |
Research Abstract |
本研究は、中国人女性と国際結婚をした日本人男性、およびその両親の体験の様相を把握し、中国人女性と日本人家族の双方に効果的な家族関係構築に向けた看護支援を検討することを目的とする。今年度は特に、日本人男性と国際結婚をした中国人女性が、結婚後早い時期に妊娠・出産を経験するという特徴に着目し、第1子妊娠・出産時の中国人女性ならびに日本人家族がとらえる家族内の人間関係の現状、思いや関係構築の体験を把握することを目的とする調査を実施した。対象は6組の中国人女性とその夫の計12名である。夫はすべて日本人男性である。中国人女性および夫の各人に対し、個別面接調査を行い、質的にそのデータを分析した。その結果、妊娠・出産の時期において、中国人女性、ならびに日本人の夫は、「相手の文化を理解」し、「相手の文化的慣習の実行を尊重」するよう志向していた。また、「コミュニケーションの充実」に心がけ、率直な意見交換を日常的に行っていた。』特に夫においては、妻の「異国で生活する苦労」の多さに思いをはせ、少しでもその苦労が軽減されるよう歩み寄りを行っていた。中国人妻はその夫の思いを感じ取り、心理的安定がもたらされていた。以上のことより、日本で妊娠・出産を経験する中国人女性と日本人の夫との関係性においては、話し合いの機会の習慣化を伴う相互理解が行われており、その背景として互いの文化を全面的に尊重している様相が把握できた。
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Research Products
(3 results)