2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20820019
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
小塚 良孝 Aichi University of Education, 教育学部, 講師 (40513982)
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Keywords | 古英語 / 散文 / 語順 / コロケーション |
Research Abstract |
本研究は、古英語期の散文における動詞と目的語の語順の決定要因をコロケーションや定形性に着目して考察するもので、特に、SOVという語順が用いられる要因の一部を明らかにすることを目指した。この目的の下、平成20年度は後期古英語期の宗教散文(特にWest Saxon Gospels)に焦点を絞った調査、分析を行った。平成21年度は、それ以外のジャンル、時代の文献に着目して分析を行った。特に、古英語期を通しで書き継がれた『アングロ・サクソン年代記』(Anglo-Saxon Chronicle)を重点的に調査した(本文献は複数の写本に残るが、その内、A(Cambrideg, Corpus Christi College, MS.173)、C(London, British Library, MS.Cotton Tiberius B.i)、D(London, British Library, MS.Cotton Tiberius B.iv)、E(Oxford, Bodleian Library, MS.Laud Misc.636)を調査した)。その結果、一部の表現にコロケーションと語順選択の関連性が認められ、コロケーションという視点が古英語期の語順研究に重要であることが示唆された。 当該年度に、The 3rd International Conference of The Society of Historical English Language and Linguistics(SHELL)にて本研究の成果の一部を口頭発表した。発表論文は、2010年に出版予定の同学会Proceedingsに掲載される。
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Research Products
(2 results)