2008 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュ村落部における人々の衛生行動と衛生観念の実態研究
Project/Area Number |
20820038
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
杉田 映理 Toyo University, 国際地域学部, 講師 (20511322)
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Keywords | 衛生行動 / 衛生観念 / バングラデシュ / 文化人類学 |
Research Abstract |
本研究費執行期間(平成20年10月〜)に先立って、平成20年8月に別経費にて第1回の現地調査を実施し、カウンターパート機関であるバングラデシュ工科大学と打ち合わせを実施するとともに、バングラデシュ政府のDPHE(Department of Public Health and Engineering)、UNICEF、NGO関係者、学校関係者などから情報収集をおこなった。さらに、調査村であるManiganj県SijngjuriユニオンBaikantaphur村を訪問し、GPSを用いて簡易な地図を作成し、サンプル数は少ないものの簡易サーベイを行った。その結果、基礎的な社会単位である「バリ」の対象村落における現状や、水やトイレの利用状況に関する初期情報を把握することができた。 12月に再度フィールドワークを実施する予定であったが大統領選挙が実施されたため現地調査を延期し、第2回の現地調査は3月に実施した。ただしその時は2月末の国境警備隊の反乱の影響がまだ残っており、Baikantaphur村でのフィールドワークは実施できなかった。かわりに、バングラデシュ農村地帯で長期にわたって活動を展開しているJICAの『参加型農村開発プロジェクト』を訪問し、プロジェクトにおいて実施されたトイレづくりの活動や、布製生理用ナプキンの普及活動の状況にあわせて、現地社会の慣習やジェンダーの問題等についても、現地での経験に基づいた具体的な情報を得ることができた。 また3月の第2回現地調査では、ダッカにおいて現地の専門書取り扱い書店やIDDRC(国際下痢症研究センター)などをまわり、文献や資料等の収集も集中的に行った。
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