2020 Fiscal Year Annual Research Report
トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究
Project/Area Number |
20H00006
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡 真理 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30315965)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 遼 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (00736069)
新城 郁夫 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (10284944)
山本 薫 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 講師 (10431967)
藤井 光 同志社大学, 文学部, 教授 (20546668)
石川 清子 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 名誉教授 (30329528)
岡崎 弘樹 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 日本学術振興会特別研究員(PD) (30860522)
藤元 優子 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (40152590)
福田 義昭 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (60390720)
久野 量一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70409340)
鵜戸 聡 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (70713981)
田浪 亜央江 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (70725184)
細田 和江 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80779570)
鵜飼 哲 一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (90213404)
細見 和之 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (90238759)
阿部 賢一 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (90376814)
呉 世宗 琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (90588237)
鈴木 克己 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90783647)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | ホームランド / トランスナショナル / 中東 / シリア / 西サハラ / ロマ |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の今年は、当初の予定どおり、基盤づくりに重点を置き、プロジェクト事務局を開設し、その後、計画通り、プロジェクトの情報発信のためのウェブサイトを開設した。新型コロナウィルスの世界的流行という事態を受け、メンバーが一堂に会するキックオフシンポジウムの開催や、海外調査、海外の研究者や作家の招聘は控え、基礎資料となる『現代中東文学選』の制作を本年度のメインのプロジェクトとした。他方、コロナ禍で研究会等の開催が制限されるなか、オンラインやハイブリッドが可能なかぎり、講演会やワークショップ、シンポジウムの開催にも努めた。具体的な活動は以下のとおり: ・事務局およびプロジェクト・ウェブサイトの開設。 ・基礎資料の制作:「祖国」と人間の関係性をテーマとする中東現代文学の作品の翻訳を集めた。研究分担者を中心に、4大陸にまたがる地域から29人の作家の34作品が寄せられた(完成は来年度の予定)。 ・研究会等の開催:9月には、シリアの作家、サマル・ヤズベクの『無の国の門 引き裂かれた祖国シリアへの旅』のオンラインBook Launchを共催、12月には、シリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカシュ氏を招き、映画「娘は戦場で生まれた」上映会+講演会「映像から考えるHomeland~アレッポ、香港、東北」、および講演会「ワタンの100年 シリア近現代史から考えるHomeland」(ハイブリッド)、1月には中東現代文学研究会定例研究会で「ワタン(Homeland)を考える」を特集、2月には映画「ナディアの誓い」の上映会+シンポジウム(オンライン)を共催、3月には西サハラ問題に関するオンラインセミナー「西サハラは誰のもの? トランプ外交の負の遺産を越えて」を共催、またワークショップ「ロマからワタンを考える」(ハイブリッド)を開催した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルスのパンデミックという想定外の事態により、大幅に活動が制限されたことを踏まえるならば、年度当初の計画どおり、研究の基盤づくりが叶い、基礎資料の編纂が進展し、また、集会活動が制約されるなかで、オンラインやハイブリッドで、多領域にわたる講演会やセミナー、ワークショップ等の活動が展開できたことは、おおむね順調に進展していると評価できる。
|
Strategy for Future Research Activity |
基礎資料となる『中東現代文学選』の編集作業を引き続き進める。海外調査や海外からの招聘が可能になるには、まだ当分、時間を要するものと思われるため、オンラインやハイブリッドを駆使して、研究会活動をより活発に行いたい。また、講演会やセミナー等の内容を適宜、ウェブサイトや冊子を通して公開する。
|
Research Products
(32 results)