2023 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア古代都城と都市網の宗教空間に関する総合的・比較史的研究
Project/Area Number |
20H00034
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
網 伸也 近畿大学, 文芸学部, 教授 (60708048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 大介 佛教大学, 歴史学部, 教授 (00913641)
李 陽浩 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪歴史博物館, 研究副主幹 (10344384)
小嶋 芳孝 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 客員教授 (10410367)
櫻木 潤 高野山大学, 文学部, 准教授(移行) (10454604)
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 名誉教授 (20163074)
鈴木 拓也 近畿大学, 文芸学部, 教授 (30330236)
國下 多美樹 龍谷大学, 文学部, 教授 (30644083)
山中 章 公益財団法人古代学協会, その他部局等, 客員研究員 (40303713)
田中 俊明 公益財団法人古代学協会, その他部局等, 客員研究員 (50183067)
小嶋 篤 九州歴史資料館, 埋蔵文化財調査室, 研究員(移行) (60564317)
小田 裕樹 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (70416410)
井上 直樹 京都府立大学, 文学部, 教授 (80381929)
村元 健一 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪歴史博物館, 課長代理 (90344382)
鈴木 一議 奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 指導研究員 (90443572)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 国際公開シンポジウム開催 / 比叡山・高野山国際共同現地調査 / 論集『東アジア都城と宗教空間』刊行 / 百済都城宗教関連遺跡の調査 / 慶州南山仏教遺跡群の調査 / 宗教関連資料データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は科研最後の年度となるため、研究成果の公開と論集の刊行を基軸に据えて共同研究を進めた。研究成果の公開として2023年11月18日と19日の2日間にわたって、「東アジア古代都城と祭祀儀礼・宗教空間」のテーマで国際公開シンポジウムを龍谷大学にて開催した。 このシンポジウムでは中国の研究協力者4名、韓国の研究協力者4名を招聘し、日本から網伸也(研究代表)と山中章氏が研究発表を行った。漢長安城から唐長安城までの中国都城の祭祀礼儀空間と仏教寺院の関係性を最新の研究成果から整理しつつ、百済・新羅・日本の古代都城における祭祀と仏教空間の継承性と固有性を議論し、東アジア都城の宗教空間の実態と固有性について議論を深めることができた。参加者は80名を超え、300ページにおよぶ発表要旨集を配布して、研究成果を広く公開できたといえる。また、シンポジウム前日の11月17日と翌日の20日には、日本の宗教空間を考えるうえで重要な園城寺・比叡山と高野山金剛峰寺の現地調査を、招聘した海外研究協力者とともに行い国際的な視点から議論を行うことができたことも大きな成果である。 論集の刊行については、東アジア比較都城史研究会のメンバーと海外研究協力者が都城の宗教空間の解明という共通した目的のもとに論文を執筆し、京都大学学術出版会から『東アジア都城と宗教空間』と題する論集を刊行することができた。総ページ数450ページの大部な論文集であり、学界に大きく寄与することは間違いない。 さらに、海外都城調査として2023年8月4日から10日まで韓国百済都城の宗教関連遺跡の調査、2024年3月25日から29日まで慶州南山仏教遺跡群の調査を行い、韓国研究者との国際交流をおおいに深めることができた。日本・朝鮮三国・中国の宗教関連資料データベースも構築することができ、科研成果として非常に大きな成果を挙げることができたといえる。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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