2023 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive approaches of area studies on connectivity and innovation of higher education in Asia
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20H00094
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北村 友人 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (30362221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 美紀 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (60365674)
米澤 彰純 東北大学, 国際戦略室, 教授 (70251428)
黒田 一雄 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70294600)
太田 浩 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (70345461)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高等教育 / アジア / 国際化 / イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アジアの高等教育とそこで起こっているイノベーションを、国家間・大学間の競争と協力という2つの側面から総合的・多面的に分析する統合的な地域研究である。アジアの高等教育が水平的な「連結性」を強める中で、いかにして教育・研究における国際的な競争力を高めてきたのか、そして科学技術のイノベーションに寄与してきたのかについて、事例研究の集積にもとづき理論化したうえで、アジア特有の高等教育モデルを提示することを目指している。 こうした目的のもと、当該年度には国レベルでどのような高等教育の戦略や政策が形成・実施され、いかなる成果を上げてきたのかについて、レビュー研究を行った。この研究では、アジア域内でもより影響力の大きな高等教育システムを有する主要国に焦点を絞って行った。また、アジアの各国・各地域で国境を越えた高等教育連携を通して、研究開発の担い手となる人材の基礎的なトレーニングを実施したり、国際共同研究にもとづく科学技術イノベーションの創出を行ったりしているため、それらに関する事例研究を行った。そして、これらのレビュー研究ならびに事例研究の成果を、国際学術誌の特集号として刊行した。 なお、こうしたレビュー研究ならびに事例研究を推進するために、国連教育科学文化機関(ユネスコ)バンコク事務所と国際ワークショップを共催し、アジア太平洋地域の高等教育専門家たちをバンコクに招聘し、多様な角度からの議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響を受けて、事例研究を行うための現地訪問調査が滞ったり、ユネスコとの国際ワークショップをオンラインで開催せざるを得なくなったりと、研究を進めるうえでの困難があったが、基本的にはそれらに対応して、学術誌での特集号を編纂するなど、おおむね順調に研究を進めることができていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究を継続し、ユネスコとの国際ワークショップの対面開催を再開し、さらに充実した議論をアジア太平洋地域の高等教育専門家たちと積み重ねて行く予定である。
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