2023 Fiscal Year Annual Research Report
CEFR-Jに基づくCAN-DOタスク中心の教授と評価に関する総合的研究
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20H00095
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
根岸 雅史 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50189362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
投野 由紀夫 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10211393)
高田 智子 清泉女子大学, 文学部, 教授 (20517594)
奥村 学 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (60214079)
中谷 安男 法政大学, 経済学部, 教授 (90290626)
能登原 祥之 同志社大学, 文学部, 教授 (70300613)
石井 康毅 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (70530103)
片桐 徳昭 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60734829)
長沼 君主 東海大学, 語学教育センター, 教授 (20365836)
工藤 洋路 玉川大学, 文学部, 教授 (60509173)
村越 亮治 玉川大学, 文学部, 准教授 (30567110)
篠崎 隆宏 東京工業大学, 工学院, 准教授 (80447903)
内田 諭 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (20589254)
大橋 由紀子 ヤマザキ動物看護大学, 動物看護学部, 准教授 (40589793)
周 育佳 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (40771944)
和泉 絵美 京都大学, 国際高等教育院, 特定講師 (80450691)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | CEFR 授業分析 / CEFR-J パフォーマンステスト / 指導効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は CEFR-J を紹介するための文科省補助金「新たな教師の学び:オンライン研修コンテンツ開発」で小中高の各レベル向けにCEFRと学習指導要領の連携を図るためのビデオ教材を作成を行い、科研メンバーが総動員でこの作成に当たったため、科研の授業データ整備が多少停滞した。一方、CEFR-J の活動とその構築してきた資源を海外の研究者・教員向けに英語で紹介する CEFR-J English Workshop を12月16日にオンラインで開催し、登録者 249名、当日参加者 164名(国籍:タイ、フィリピン、マレーシア、英国、香港、台湾、韓国、日本)を得た。また引き続き、東舞鶴高等学校での二学期のビデオ撮影を、同一の教科書、改善したパフォーマンステスト等を用いて行った。まったく同じ教員、教科書で、新しい生徒とグレードアップした授業での再度の授業ビデオコーパス構築が大きな成果となった。さいたま市の英作文プロジェクトもかなりの規模での書き起こしの整備が進み、担当メンバーが語彙発達・エラーなどを解析した。2024年3月25日(土)東京外国語大学研究講義棟で CEFR-J 2024 Symposium を対面で開催し、約160名の参加が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は東舞鶴高等学校の2学期(高校1年生、論理表現)の授業を1単元分撮影し、さらにさいたま市からも授業内で書いた英作文、および CEFR-J Can Do テストの作文課題を1年間継続して提供してもらえた。これにより最終年度に向けて分析に十分なデータ量を確保できる見込である。これをもとに授業での教員や生徒の変容、パフォーマンステストでの変容などを質・量を併せ持った分析を本格的に行い、CEFR-J というフレームワークを現場の実践に利用する意義とその成果を世界に発信したい。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は研究の最終年度に当たるので、2025年3月開催予定の CEFR-J 2025 International Symposium に間に合うように東舞鶴高等学校・さいたま市立土屋中学校の各種データの最終整備と夏休みにかけて分析を行いたい。東舞鶴高等学校は2022-24年の3年間の授業データがまとまった形で分析できる。特に1名の教員が3年を通して授業実践に参加してくれたので、この教員の言語教育観や英語指導への考え方や姿勢などの変容もインタビュー等で裏付けを試みたい。さいたま市のデータはかなりの規模になったため、特別編成のカリキュラムを試行しているさいたま市の実践の評価検証をコーパス分析の手法を駆使して分析を試みる。最終的な成果は、年度末の国際会議で英語で発信すると共に、海外出版社より CEFR-J の論文集として成果発表をする予定である。
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