2020 Fiscal Year Annual Research Report
A study on Longterm Environmental changes and Wethering
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20H00193
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大河内 直彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門, 部門長 (00281832)
Obrochta Stephen 秋田大学, 国際資源学研究科, 教授 (60752540)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 古気候 / 古海洋 / 風化 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績の概要 海洋堆積物に記録された過去の海流および陸源堆積物のシグナルについて、研究者らが開発した手法を使って分析を進めた。この装置を使った分析が、世界でもかなり限られた研究室でないと実施できないため、データの精度を担保することは重要である。東京大学の装置および研究協力者の海外での設備を使ったクロスチェックを行う予定だったものが、受け入れ側の都合で延期されたため、今回の経費を用いて実施をした。装置の構成が大きく異なるために、前処理にあたる化学処理のステップも、二つのラボで必ずしも完全に一致していないため、データの精度と確度の検討を詳細に行う必要がある。国際的に使われている標準物質を複数測定し、その結果を比較検討することで、どちらの研究グループでも問題なく正確なデータが出されていることが確認できた。つまり、東京大学で出されたデータと研究協力者のグループで出された結果は、再現性に問題がないことが明らかとなった。南半球で採取された試料の分析を進めていけることが確認された。並行して得られた成果の一部は学会で発表するとともに、国際誌に投稿した。また過去の気候変動と陸域および極域環境の変化と風化侵食との関係について文献調査を進めるとともに、古気候に関する知見について論文にまとめた。また年代測定の精度を上げるべく、放射性炭素分析の前処理装置の改良を進め、より微量でも安定したシグナルが加速器において分析できるような改良を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によってさまざまな活動が制限され、国内では実験室への立ち入りが、計画通り実行できずに分析速度を落とさねばならなかったり、海外への渡航が禁止されたりすることで、当初の予定位通りとまではいっていないものの、その中で工夫をこらして、データの分析を進めていきその結果が出てきているため。
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Strategy for Future Research Activity |
いまだにコロナ禍から解放されている状況ではないため、またいつ実験室への立ち入りが制限される状況が生じるかわからない。しかし昨年度までより改善しており、かつこれまでの経験から、作業を分割して研究遂行を行う手段にある程度目処がついたため、計画に従って分析データを蓄積しつつ、得られた成果については滞りなく論文化していくべく努力していく。
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Research Products
(66 results)
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[Presentation] Sub-surface water mass exchanges around the eastern equatorial Indian Ocean during the last 50,000 years2021
Author(s)
高柳 栄子, 若公 良太, 木本 ゆうな, 若木 重行, 黒柳 あずみ, 石輪 健樹, 横山 祐典, 若木 仁美, 石川 剛志, 井龍 康文,
Organizer
日本地球惑星科学連合2021年大会
Invited
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[Presentation] Anthropocene signals recorded as Plutonium isotopes and Cesium-137 in Beppu Bay marine sediments, Eastern Kyushu, Japan.2021
Author(s)
横山 祐典, ティムス スティーブン, ミカエラ フローリッヒ, 阿瀬 貴博, ファイフィールド キース, 平林 頌子, ノール ドミニク, 加 三千宣, 宮入 陽介, シュテファン パヴェティヒ,
Organizer
日本地球惑星科学連合2021年大会
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[Presentation] 北海道東部根釧台地茶内地域の小規模湿原における完新世の湿地堆積環境の変遷2021
Author(s)
常岡 廉, 横山 祐典, 近藤 玲介, 太田 耕輔, 横地 穣, 金子 和広3, 冨士田 裕子, 井上 京, 紀藤 典夫, 隅田 まり, 植村 杏太, 宮入 陽介, 百原 新,
Organizer
日本地球惑星科学連合2021年大会
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[Presentation] Compound Specific, flow cytometry-based-pollen, and other radiocarbon environmental researches using a Single Stage Accelerator Mass Spectrometry at the Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo2021
Author(s)
Yusuke Yokoyama,T. Aze, Y. Miyairi, C. Sawada, S. Hirabayashi, K. Ota, Y. Ando, S. Izawa & Y. Ueno
Organizer
3rd International Radiocarbon in the Environment Conference
Int'l Joint Research / Invited
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[Presentation] Efficient radiocarbon measurements on marine and terrestrial samples with a single stage Accelerator Mass Spectrometry at the Atmosphere and Ocean Research Institute, University of Tokyo2021
Author(s)
Yusuke Yokoyama, Yosuke Miyairi, Takahiro Aze, Chikako Sawada, Yuka Ando, Satomi Izawa, Yoshiko Ueno, Shoko Hirabayashi, Naoto Fukuyo, Kosuke Ota, Yusuke Shimizu, Yuning Zeng, Ren Tsuneoka, Kozue Ando, Toshi Nagat
Organizer
AMS-15
Int'l Joint Research
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[Presentation] Small scale wetland based sedimentary environmental change during the Holocene on the Konsen Plateau, eastern Hokkaido, Japan based on TOC and flowcytometry-pollen radiocarbon dating2021
Author(s)
Ren Tsuneoka, Yusuke Yokoyama, Kosuke Ota, Yosuke Miyairi, Reisuke Kondo, Minoru Yokochi, Kazuhiro Kaneko, Takashi Inoue, Norio Kito, Kyota Uemura, Mari Sumita, Arata Momohara, Hiroko Fujita
Organizer
AMS-15
Int'l Joint Research
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