2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20H00337
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
望月 維人 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80450419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹川 崇男 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (30332597)
安藤 和也 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (30579610)
小野 輝男 京都大学, 化学研究所, 教授 (90296749)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | スキルミオン / スキルミオニクス / ブラウン運動 / カイラルスイマー / アクティブマター |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究では、スキルミオンニクスの創成を目指し、スキルミオンが示す新しい物性現象や物質機能を広く理論的に探索した。また、様々なトポロジカル磁気構造について、その生成手法や物性現象、物質機能を探索した。まず、新現象・新機能の開拓であるが、磁気細線に電流を流して無数のスキルミオンを電流駆動した時に期待されるスキルミオンの流体的な振る舞いについて研究を進め、乱流や層流、スキルミオン結晶の動的構造相転移などを発見した。スキルミオンは通常の粒子と異なりポテンシャル勾配に対して垂直に運動する性質があり、これが無数に集まった時に発現する流体的性質は古典流体とはまったく異なることが期待される。本研究はスキルミオンの流体挙動の研究に先鞭をつける重要な成果である。また、熱揺らぎによるスキルミオンの特異なブラウン運動に関する現象についても研究を進め、ポテンシャル勾配に垂直に運動するという性質のために、キラルな構造体に閉じ込めたスキルミオンが、スキルミオンのトポロジカル数と構造体のキラリティに応じて、脱出できたりできなかったりする現象を発見した。この現象はアクティブマター分野で良く知られているカイラルスイマーと呼ばれる現象であり、非生物由来のオブジェクトでは初めての発見である。この現象は磁気トポロジーの選別(トポロジーソーティング技術)に応用できる。次に、様々なトポ磁気構造に関する研究では、スキルミオンの中に少数の小さなスキルミオンが内包されたスキルミオンバッグ構造について、局所電流注入と磁場印加による生成方法を提案した。さらに、このスキルミオンバッグにマイクロ波を照射すると、過渡的な回転運動を起こすことを理論的に発見し、その物理的なメカニズムを解明した。また、スキルミオニウムの熱揺らぎによる消失過程や、電流による異なるトポ磁性への変換・スイッチング現象について研究を進め成果を上げた。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Symmetry Engineering in Twisted Bilayer WTe22023
Author(s)
Zhang Yijin、Kamiya Keisuke、Yamamoto Takato、Sakano Masato、Yang Xiaohan、Masubuchi Satoru、Okazaki Shota、Shinokita Keisuke、Chen Tongmin、Aso Kohei、Yamada-Takamura Yukiko、Oshima Yoshifumi、Watanabe Kenji、Taniguchi Takashi、Matsuda Kazunari、Sasagawa Takao、Ishizaka Kyoko、Machida Tomoki
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Journal Title
Nano Letters
Volume: 23
Pages: 9280~9286
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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