Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究は、従来のピコ秒より長い時間領域での反応に比べ、さらに短いサブフェムト秒(数百アト~フェムト秒)でのパルスラジオリシス構築による反応観測を行い、放射線化学初期過程の解明をすることで、新しい量子ビーム応用展開の基盤確立を目指す。学術的に挑戦的で重要な研究である。熱化前電子や緩和前カチオンラジカルを、分光学的手段などで直接観測することで、量子ビーム照射に関してより詳しく検討する先駆的な研究である。また、量子ビームによる物質のイオン化について、最新の計測法を駆使して素過程に迫る研究を提案しており、DNAとの相互作用についても新たな知見を与える可能性が高く、波及効果も期待される。