Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究の目的は、半減期の決定に必要なパラメータである原子数を高分解能レーザー分光法で測定し、従来の質量分離法に頼った方法では除去しきれなかった誤差を排除し、これらによって長寿命核分裂生成物の半減期を精度良く決定し、従来の値を検証することである。本研究は、長寿命核分裂生成物の半減期を新しい手法で再測定することで、半減期核データの信頼性を高めることを目指している。本研究で対象とする使用済燃料・高レベル放射性廃棄物中の長寿命核分裂生成物は、その分離分析・核変換などにおいて重要な物質である。長寿命核分裂生成物の新しい計測手法による半減期決定は学術的にも興味深い。また、計測誤差を減少させる手段として、具体的な手法を提案しており、他の核種への応用も期待される。