2020 Fiscal Year Comments on the Screening Results
なぜプログラム細胞死はイネの生産性に重要か?-その生態的役割と制御機構
Project/Area Number |
20H00418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 39:Agricultural and environmental biology and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤本 優 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40211461)
橋本 将典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (20615273)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Outline of Opinions Expressed in the Review Results |
ソルガムの茎のプログラム細胞死を誘導するD遺伝子(NAC転写因子)について、イネホモログのゲノム編集による機能欠失系統の作成や網羅的発現解析を通じて、プログラム細胞死を詳細に解析するとともに、各種農業形質のQTLとの相関を明らかにし、収量性や耐湿性などイネの生理生態におけるプログラム細胞死の役割を解き明かそうとする課題である。 イネにおけるD遺伝子は、根の通気組織形成や茎から穂への炭水化物の再移動に関与するなど、プログラム細胞死の研究およびイネの生理生態研究に新展開の期待される研究である。また、植物のストレス対処メカニズムの進化が明らかになるだけでなく、バイオエタノール生産などへの応用的意義も大きく、イネ科だけではない、他の植物への応用も期待できる。
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