2020 Fiscal Year Annual Research Report
脳疾患の解明と創薬へ向けた疾患モデル脳のマルチスケールデータ解析
Project/Area Number |
20H00492
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
橋本 均 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (30240849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 淳司 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (40454649)
勢力 薫 大阪大学, 薬学研究科, 招へい教員 (90802918)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 全脳イメージング / 超解像 / 精神疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、脳疾患と脳神経機能の発現機構の解析に貢献する観察・操作技術横断的な研究を推進するため、広範な空間分解能イメージングと細胞標識レポーターを用いた高精細・脳領域・細胞アトラスの構築を行い、正常脳と病態脳をアンバイアスに比較解析する方法を構築することを目的にしている。 本年度は、高精細全脳イメージング装置FASTを改良し、シナプス構造である樹状突起スパイン等を観察するための超解像ユニットを導入すると共に、z方向の位置精度の向上、さらに高・低倍の対物レンズの併用・自動切り替え装置の開発を行った。 また、多機能アトラスに統合するデータとして、保有する3q29欠失マウスや薬物投与マウスの全脳活動マップのデータを取得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
糖解像ユニットを導入し、様々な空間スケールでの観察が可能になった他、各種脳疾患モデル脳の解析が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
より高分解能での観察が必要な翰林領域を自動または手動で決定する方法を追加するとともに、得られたマルチスケール画像の同一座標へレジストレーションした後、高精細画像、脳領域、細胞種、微細構造の情報をもつ多機能アトラスを作成する。
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