2022 Fiscal Year Annual Research Report
Japanese thought of the post-war in Eastern-Northen Asia
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20H01197
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
鷲巣 力 立命館大学, 衣笠総合研究機構, プロジェクト研究員 (30712210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加國 尚志 立命館大学, 文学部, 教授 (90351311)
小関 素明 立命館大学, 文学部, 教授 (40211825)
福間 良明 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70380144)
富永 京子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (70750008)
樋口 陽一 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 名誉教授 (60004149)
李 成市 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
三浦 信孝 中央大学, その他部局等, 客員研究員 (10135238)
金子 元 秀明大学, 学校教師学部, 非常勤講師 (20869292)
中尾 麻伊香 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (10749724)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 戦後日本思想 / 加藤周一 / 丸山眞男 / 竹内好 / 鶴見俊輔 / 東北アジア / 近代化 / 雑種文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、21年度に東北アジアにおける戦後日本思想を全体的に見渡した研究を進めたが、22年度には代表的な戦後日本思想家の加藤周一、丸山眞男、鶴見俊輔を取りあげ、それぞれの思想家について、中国、韓国および日本の研究者が、どのように評価するかという問題に取り組んだ。したがって研究会にも、社会的発信としての講演会にも、韓国人および中国人の研究者に参加を要請した。研究会や講演会は、対面方式とウェブナー方式を併用して、研究者のみならず、市民や学生にも参加できるように図った。こうして加藤周一記念講演会では韓国人研究者を招いて研究者と市民に向けて発信した。研究会としては中国人研究者に「加藤周一『日本文学史序説』で主張される「例外」的知識人をめぐる問題について報告を受けた。ウェブナーでは中国人、韓国人も多く参加した。研究としては、丸山眞男と加藤周一の出生から敗戦時までの自己形成に焦点を当てる研究を進め、中国人研究者や韓国人研究者の意見を取り入れながら、成果としては筑摩書房から『丸山眞男と加藤周一――知識人の自己形成』を刊行した。これは東京女子大学の丸山眞男記念比較思想研究センターと立命館大学の加藤周一現代思想研究センターとの共同監修のもとに進めた。共同研究の新しい形を提示できたのではないか。さらに新しい試みにも挑戦した。東京大学東アジア藝文学院との共催「日本の知識人、その宗教と周辺――鶴見俊輔、加藤周一、林達夫」と題して、公開共同研究会を催した。日本の知識人の宗教観を主題とした研究会であった。今後も継続する予定である。 本研究は主として加藤周一現代思想研究センターを基盤として進めているが、同研究センター報告を「準備号」として発刊した。ここには内外の研究者に寄稿を依頼した。社会的発信の一つとして市民を対象にした講読会も数えて36回になったが、中国・韓国からのオンライン参加も増えている。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
「加藤周一文庫デジタルアーカイブ」では、加藤周一が遺した「手稿ノート」を検索機能を付与したデジタルアーカイブとして公開している。 「加藤周一文庫」は、加藤周一文庫の概要を述べており、加藤周一文庫公開講読会のときに配布した資料をすべて閲覧できる。
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