2023 Fiscal Year Annual Research Report
Experimental analysis on seventeenth and eighteenth-century optics: Mainly on so-called 'Newton's prisms'
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20H01227
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
多久和 理実 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 講師 (20814718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80266353)
平野 葉一 東海大学, 文明研究所, 客員教授 (20189856)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 科学史 / 科学機器 / 光学 / プリズム / アイザック・ニュートン |
Outline of Annual Research Achievements |
4年目にあたる2023年度は、コロナ禍で遅れていた欧州の博物館での調査を完了させた。2022年度のイギリスとオランダでの測定の経験を踏まえて、多波長アッベ屈折計を安全面と重量面で改良した。イタリアに運搬し、トレヴィーゾ市立博物館に収蔵されている「ニュートンのプリズム」3点と、パドヴァ大学博物館に収蔵されている「スグラーフェサンデのプリズム」1点の屈折率を本測定した。 成果1件目は、ニュートン理論についての研究発表会の第3弾である。2023年5月の日本科学史学会の年会において、シンポジウム「古代およびルネサンスからニュートンに至る流れを考え」を開催し、分担研究者・研究協力者による発表が4件実施された。シンポジウムには過去2年間の発表者がコメンテーターとして参加し、一堂に会して議論する場となった。 成果2件目は、現代的な科学分析を国内の歴史的な科学機器に導入するための研究発表会である。2023年12月の日本科学技術社会論学会の年会において、オーガナイズド・セッション「明治初期に輸入された科学機器および図書の保存と利活用について考える」を開催し、分担研究者・研究協力者による発表が4件実施された。また、明治期に欧州から日本に輸入された科学機器に関しては、その選定と輸入のプロセスについて、2023年8月にドイツで開催された東アジア科学史国際会議において発表した。 最後に2024年度に入ってからの企画となるが、2024年5月の日本科学史学会の年会において、「シンポジウムアイザック・ニュートンとその継承:錬金術、色彩論、そして哲学者像の探究」を開催し、4年間の研究実績の総括をするとともに、分担研究者・研究協力者による発表が5件実施された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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