2020 Fiscal Year Annual Research Report
Developmental Process of Teacher Educator: how to develop educators who teach teahcers for children with multicultural background
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20H01272
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
濱田 麻里 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80228543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉元 千春 奈良教育大学, 教育連携講座, 准教授 (00625494)
金田 智子 学習院大学, 文学部, 教授 (50304457)
河野 俊之 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (60269769)
齋藤 ひろみ 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (50334462)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教師教育 / インタビュー調査 / ベテラン教師教育者 / 同僚性 / 実践からの学び |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,日本語教師を教育する「教師教育者」の成長を支援するための方策を明らかにすることである。そのため、外国人児童生徒等教育を行う教師の教育を行う大学教員,学校教員の研修を担当する指導主事,国際交流協会職員等を対象に,授業・研修の計画,実施,振り返りのプロセスを通した成長過程をアンケート、インタビュー等によって明らかにすることを通して、教師教育者の成長を支援する方策を考えることを計画していた。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響は今年度も大きく、教育委員会の実施する現職者研修、大学における教員養成とも、オンラインでの実施が続いた。イレギュラーな対応が大きな負担としてのしかかるそれぞれの現場の教師教育者に研究への協力を依頼することは困難であり、大変残念ながら、この計画通りの研究実施は断念せざるを得ないと判断した。 その代替として、今年度は、教師教育者に関する先行研究を再度詳細に批判的に分析するため、定期的にオンラインでの研究会を開催した。日本語教育以外の領域における研究成果や日本以外の国での教師教育の知見に学ぶため、学校教員に対する教師教育研究や、オランダ等での教師教育に関する文献を収集し、読み解きを行った。 また、少数ではあるが、ベテランの教師教育者に対してインタビュー調査を実施した。 成果としては、教師教育を幅広く捉えることの重要性が浮き彫りになったことが挙げられる。大学での養成や教育委員会等が実施する研修だけでなく、教員同士が同僚性を踏まえて日々実践を通して学び合う過程に焦点をあて、例えば学校管理職が教員の力量を高めるためにどのようにリソースを配置しているかといった問題も、教員の成長を支えるシステムの一部として捉えるべきであるということが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度も引き続き新型コロナウイルス感染症の影響で、教師教育者へのアンケート調査は実施が困難であった。そのため、当初の計画を変更し、以下を実施した。 (1)毎月定例研究会をオンラインで開催 (2)教師教育者へのインタビュー調査:ベテランの教師教育者へのインタビュー調査を行い、教師の成長を支える教師教育者に求められる力やその獲得過程を分析する 計画は変更となったが、一定の成果は得られたため、区分は「(2)おおむね順調に進展している。」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は本研究課題の最終年度となるため、以下のように研究を行う。 (1)毎月定例研究会をオンラインで開催 (2)教師教育者へのインタビュー調査:ベテランの教師教育者にインタビューを行い、教師の成長を支える教師教育者に求められる力やその獲得過程を分析する。 (3)教師教育者のオートエスノグラフィー:研究分担者自身が自らの実践をオートエスノグラフィーを手法を用いて内省し、分析する。 (4)研究成果の公開:学会で成果を発表の形で公開する。 (5)フォーラムの開催:日本語教育分野の教師教育者の情報交換を行うためフォーラムを開催する。
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Research Products
(12 results)
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[Book] 日本語の大疑問2021
Author(s)
国立国語研究所編(項目執筆:金田智子)
Total Pages
262
Publisher
幻冬舎
ISBN
9784344986374