2022 Fiscal Year Annual Research Report
第3言語圏留学がもたらすもの:多言語多文化社会で「生きる力」への長期的影響
Project/Area Number |
20H01286
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐々木 みゆき 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60241147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌倉 義士 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (80613976)
水本 篤 関西大学, 外国語学部, 教授 (80454768)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 第3言語留学 / 留学のライティングへの効果 / 留学の長期的効果 / 多言語主義 / 生きる力 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外で一定期間を過ごす「留学」の効果の研究は、話し言葉の発達への影響の量的研究に集中しており、「書く力」への影響は、筆者らの研究を除いて国内外にほとんどない。又、筆者らの研究においても、異文化共生力への影響や、多言語主義アプローチで対象となる第3言語能力への影響は調査対象としていなかった。本研究では、このような点を背景に、3年間で次の4つの学術的な問いに取り組む予定であった。 (1)第1、第2、第3言語ライティング力は留学前後でどのように変化し、相互に影 響を与えるか。 (1)言語以外の能力や資質は、留学前後でどのように変化し、相互に影響を与えるか。 (3)目標言語である第3言語ライティング力の向上に最も影響するものは何か。 (4)当該の留学は、参与者の将来にどのような影響を持つか。 2022年度は、(1)から(4)の目的に答えるため、当初計画したように、対象参与者が大学1年後半(2022年11月)の中国語圏留学前と、留学し帰国した直後(2023年9月ごろ予定)に関連データを収集することを計画していたが、新型コロナウィルスの世界的な蔓延が続き、対象となる中国語圏の大学が対面による留学制度を2022年に続いてキャンセルしたため、 データ収集ができなかった。 そのため、2021年度に、対象大学が対面留学の代替措置として企画したオンライン留学(本研究の対象参与者とほぼ同様の参与者の2年次の9月から12月の秋学期に実施)の前後に、同大学の許可が得られた範囲内で収集したデータを使い、当初の計画とは異なる形の留学形態ではあるが、対象言語に”immersed(包まれる)”のような状態で言語を学ぶときに、留学前後で第2言語と第3言語でどのような変化が起き、そのプロセスはどのようなものであったかを、限定的な側面のみではあるが調査することができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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